しばらく前に購入した「白老 あばれ酵母」をやっといただきました。なぜ、購入してからいただくまで、時間を要したのか?それは、名が表す通り暴れるからです(^_^; 蔵の方が試飲の際に開栓するのに1時間かけたと聞いていましたし、添付の注意書きとビニール袋が、そのあばれっぷり!を想像させてくれます。オマケに瓶を横にしないように書いてあったのですが、我が家の冷蔵庫では寝かせざるを得ません。(日本酒用の冷蔵庫が欲し~い)
冷蔵庫に置かれた状態で見ると「オリ」が横向けになった瓶の下側に白く横たわっています。そうっと起こしましたが、当然気持ちよく冬眠していた「オリ」は瓶の底に落ちていきます。すると、突然起こされた子供が駄々をこねるように、瓶の中が泡立ちました。(寝た子を起こしてしまったか!!(^_^;)
通常の濁りタイプのお酒をいただく際には、まず上澄みをいただくのですが今回はそのような悠長なことは、とても許されるような状況ではなさそうです。
注意書きに従い、瓶をきれいに拭いてボールの中に設置しました。で、添付のビニール袋をかけます。これで万が一吹きこぼれても、ボールがキャッチしてくれるという訳です。そして、いざ開戦!もとい、開栓です。慎重に栓を開けようとしますが、ビニール袋の上からではうまく力が伝わらず滑ってしまいます。で、袋の中に手首だけ入れるいうな感じで栓を開けていくと、ほんの少し回しただけでプシュ!という音がして瓶の中を見ると強烈に泡立っています。
すぐに飲みたかったのですが、急ぐと大惨事になるのが容易に想像できたのでじっくりといくことにしました。時折、瓶にご機嫌伺いしながら少しずつガスを抜いていきます。栓をひねる度に「プシュー!」と音がするのですが、徐々に落ち着いてきたような気がしました。で、勝負に出ました。栓を開け切ると「ドカーーーーン!」とはならず溢れることもありませんでした。かといって上澄みなどある訳なく、ほぼドブロク状態です。
派手に溢れ出すことはなかったのですが、瓶を見ると醪(もろみ)っぽい白いものが付いています。ガスが噴き出るときに一緒に出ていたのですね。元気なお酒です。やっといただけます。
口に含むと、当然どぶろくのような舌触りがあり、元気でフレッシュでピチピチした味わいです。舌触りと言ってもざらつくほどではなく濃厚なクリーミー感です。普段は栓を開ければ、すぐにいただけているお酒ですが、たまには少しばかり苦労するのもいいですね、おいしゅうございました(^_^)