なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

いただきました!! 「蓬莱泉を醸す関谷醸造の仕込体験のお酒」

 2月に参加した関谷醸造での仕込体験で醸した(と言ってもほんのわずかなプロセスですが(^_^;)お酒をいただきました。4月の上旬に3本届き、1本は飲み会に持参し、1本は家呑み、そしてもう1本は冷蔵庫の奥で寝かせていました。

 

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 このお酒のオーダーは「香りはバナナ系で控え目、酸味はやや多め、かつ濃潤で辛口」となっていました。届いたお酒をいただくと、正直私の好みからは「少し辛いかな?」という印象がありました。そして届いてから3か月、熟成を経てどのように変化しているでしょうか?特に何ヶ月寝かすと決めていた訳ではありませんが、なんとなくお酒に「飲み頃やで~」と呼ばれたような気がして開栓しました。

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 ぐい飲みに注ぎ、香りを確かめると「控えめなバナナ系」オーダー通りです。そして口に含みます。「旨い!」4月に頂いた際には「やや辛め」に感じたのですが、オーダーされた濃潤さが熟成されていい塩梅になって、若干甘みも産んでいる!!お酒の声に耳を傾かせて大正解でした。

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 実は、このお酒「ひやおろしバージョンも秋に届くことになっています。どんな風に熟成されているだろうか、今から楽しみです(^_^)

 

 

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 駿河屋賀兵衛のおつまみは日本酒にぴったりです。


 

行ってきました!! 「射美を醸す杉原酒造 第1回蔵開き」

 昨年10月に蔵見学をさせて頂いた際に2018年の夏に蔵でイベントをすると教えていただきました。そして、その日をずうぅ~~っと心待ちにしていた「蔵開き」に愛妻と参加してきました(^_^)

  養老線広神戸駅から、タクシーで蔵に向かいました。同乗した人から車中で、大垣市内の映画館で「日本一小さな酒蔵」と「日本一小さな酒蔵2」の上映会があったと聞きました。f:id:shimonof13:20180801222905p:plain

  蔵に着くと、まずは小売り部の冨久屋で受付です。名前を書くと下の写真の券をいただきました。受付けした後会場に向かうと杉原さんが出迎えてくれました(^_^)
蔵開き開始は11時からだったのですが、電車の時間の関係で早めの到着だったのですが、ゲストハウスに案内されウェルカムドリンクの生ビールをいただきました!!この日も酷暑でしたので冷たいビールで喉が生き返り、お酒を飲む準備が整いました(^_^;

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ゲストルームの入り口の様子です。

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  そして11時になり、杉原さんが挨拶、受付でいただいた券の説明をされました。

 「わたあめ」は字の通り綿あめとの引換券、「スムージー」も文字通りですが、オレンジと白の2種類があり、なんと白は射美の酒粕入りです!!「タルゲーム」は水を張った樽の底のお猪口があり、そこを目指してコインを投下するゲームでした。まっすぐ落とせばいいじゃん!と思ったのですが、コインは明後日の方向に行きました(^_^; 「水当てゲーム」は、「利き酒」ならぬ「利き水」のことで、仕込み水と4種の市販のお水のマッチングです。最後の「抽選券」は蔵開きを終えて帰り際に、くじをひくための券でした。

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  うれしいことに、この蔵開き用に射美が数種類用意されていました。もちろん期待していましたが(^_^;、手酌で射美が好きなように飲めるとは素晴らしすぎる!!!

 用意していただいたのは

 ・特別純米
 ・特別純米(いちご)
 ・特別純米BLACK
 ・純米吟醸
 ・特別純米 White SNOW(Whiteの澱がらみバージョン)

今期の特別純米は下記の記事に書いたように抜群でした!!

特に後半、杉原さんが「飲み頃だと思います。」と言って注いでくれた4合瓶の特別純米の旨い事、旨い事!そのミルキーさは格別です。この酷暑の疲れも吹っ飛びました(^_^)

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特別純米」が再度飲めただけでも感動モノでした。

 また「Black」は以前飲んだ時よりも時(刻)が経って熟成された効果でしょうか?明らかに旨くなっています!!やっぱり造りがしっかりしているお酒は刻(とき)を経るとより良く熟成して旨くなるのでしょうか?以前いただいたBlackよりも明らかにランク(ランクという表現が適切かどうかは?ですが敢えて使用させていただきます)の上のお酒になっていると感じました。射美ファンとしては出荷量が減ってタダでさえ入手難なのにそれがさらに困難になるのはつらいのですが、敢えて提案させていただきます。毎年、数本づつでも低温熟成をされてはいかがでしょうか?それに近い試みが「North Gifu」と「South Gifu」だったかと思うのですがいかがでしょうか?

nawan13.hatenablog.com そして、今まで飲んだことのなかった「White SNOW」いいですねぇ!!29BYのWhiteは15と16があり、個人的には16、さらには15と16のブレンドがベスト!と思っていました。「SNOW」はクエン酸の心地いい酸味と澱がもたらす旨みのハーモニーが素晴らしかった!!

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 射美の酒粕入りスムージーもおいしかったです。ここでしか味わえない一品です。

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  昨年も愛妻と一緒に蔵を見学させていただいていますが、この日も見学させていただけました。その際にゲストハウスから蔵に向かうには杉原さんお手製の「どこでもドア」を通る必要がありました(^_^) この蔵開きのために2,3日前に作られたとのことでした。

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 甑(こしき)と槽(ふね)です。

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 室(むろ)とサーマルタンク(温度調整可能なタンク)です。

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 タンクの中のお酒の量を測る物差しとタンクを冷やす際の水の温度調整をする装置です。

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 今回の蔵開きは平日ということもあって、参加された方々は皆、コアな射美ファンの方ばかりだったかと思います。遠くは関東や中国地方の方、そして某著名な蔵の蔵人さんも見えていました。この蔵開きには多くの方が参加されていました。とても全ての方とはお話しできませんでしたが、数名の方とは初対面にも関わらず、楽しく射美について語り合いました。下の写真は蔵開きの締めに杉原さんが挨拶をされているところです。

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 杉原さん、このような楽しい蔵開きをしていただき本当にありがとうございました。毎年の開催は大変かと思いますが、また開いていただければ嬉しく思います。

 

 今回の蔵開きにはうれしい特典がありました。何かしらお酒は買えるかも?と考え日本酒用のクーラーバッグは用意して行ったのですが、無駄にはなりませんでした。なんとこの日限定のお酒が2種あったのです!!幸い早めに蔵に着いていましたので、売り切れる前に1本づつ購入させていただきました。このお酒の感想は後日、このブログで書きたいと思います。

 

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 PS.帰りがけに杉原さんから聞いたのですが、「水当てゲーム」の全問正解者はいなかったそうです。このゲーム酒造りのプロでも相当難しいものだったようです。実はこのゲームの真意は参加者が酔っぱらい過ぎないように水を飲んでもらうことにあったようです。そこまで、飲み手の事を考えてくれるなんて素晴らしい! 嬉しいです、杉原さん!!!これからも応援させていただきますので、よろしくお願いします。

 

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いただきました!! 「而今 純米大吟醸 Nabari 2017」

 「京・おばんざい素」に寄って(酔って)、「而今 純米大吟醸 Nabari 2017」を仕事帰りに頂いてきました(^_^)

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  飲む前に香りを確かめます。グラス一杯にお酒が入っていますので揺らすことができません。鼻を近づけて息を吸うと、ほんのりと「而今」らしい香りがします。(はた目にはおかしな光景かも(^_^;)
 口に含むと、当然ですが而今の旨みをしっかりと感じます。裏ラベルを見ると山田錦で40%精米となっています。私の認識では、このスペックだともっとスッキリと言うか、極端に言うと頼りない味になりがちなのですが、そこはやはり、流石は「而今」! 流石は大西さん! と言ったところでしょうか。米の旨みをしっかりと残しつつ、綺麗に仕上がっています。やっぱり、日本酒はお米をただ削れば良くなるという物ではないですよね~!

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  そうしているうちに、お刺身が届きました。そこで、ちょっと実験と言うかお遊びをしました。刺身に付いている本わさびを少々口に含みつつ、而今を流し込みます。すると本物同士のコラボレーション、マリアージュ!わさびの自然な辛みと而今の旨みが絡み合う。幾重にも重なったドアが一気に開いて、遥か遠くの風景が見えたような気がしました。もちろん魚とも合います。言わずもがなですね。

 この夏は暑さが厳しく身体が堪えていますが、旨い酒と料理で癒されました(^_^)

 

PS.裏ラベルを改めて見て気づいたのですが、これ「火入れ」なんですね。もし生だったらこの味わいにフレッシュさがプラスされていたのでしょうか?それとも、火入れによる何かしらの要素がプラスされなかったのでしょうか?それらを相殺するとどういう味わいかは分かりませんが、生好きの私としては生でも飲んでみたいなぁ~。まぁ蔵にも残っていないでしょうが。

 

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いただきました!! 「白木久 BLACK SWAN」

 白木久を醸す白杉酒造は、京丹後の蔵です。以前、京丹後に行った際に蔵の方と知り合い、それ以来応援しています!

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 初めにこのお酒を飲んだのは、「京・おばんざい素」でした。口に含んだ瞬間にインパクトのある甘味と酸味を感じました。しかも、この要素を持ちつつキレがある。このときは既に三合強飲んだ後でしたので、後日、ゆっくりシラフで味わうために後日4合瓶を購入しました。

 

 裏ラベルを見ると原料米が「ミルキークイーン」とあります。初めて目にする酒米?です。少しググると、このお米で醸したお酒は結構あるようです。ちなみに、飯米のようでお米そのものも販売されているようです。そう言えば、この蔵は飯米で醸すのが得意だったことを思い出しました。下記のサイトに丹後産の飯米にこだわっていることが書かれています。

【白木久】白杉酒造株式会社 | 【酒蔵巡礼】第5回 丹後天酒まつり 5月26・27日(土・日)

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 そして改めて家でじっくりと飲ませていただきました。「う~ん、やっぱり旨い!」冷酒で飲むとキレがありますがゆっくりと家呑みしていると徐々に温度が上がり、ほぼ常温になってきました。するとキレは舞台の袖に隠れ、変わって出てきたのは「まろやかさ」でした。若くもないが、ベテランでもない、ただ何かポテンシャルを感じさせる味を持った俳優が姿を現してきたのです。この劇団=「蔵」は今後も目が離せないなぁ、そう感じました。

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今回、4合瓶での購入だったのですが、一升瓶で購入し、開栓後の変化を楽しめば良かったかも(^_^;

 

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いただきました!! 「大和五條の酒 ゆめ野山 うすにごり 純米大吟醸」

 奈良県五條市にある五條酒造の醸す「ゆめ野山 うすにごり 純米大吟醸」をいただきました。なお、このお酒は同僚からの頂き物です(感謝!!)

 日本酒歴およそ30年ですが、大和酒造と言う蔵は知りませんでした。日本酒の蔵は減っているとはいえ、まだまだ多くの蔵があります。個人的にはいろんな蔵、いろんな酒を知っているつもりですが、とてもではありませんが全てを知っている訳ではありません。ですので、自分が全く知らないお酒であっても、機会があれば「どんなお酒だろう?」と味わうようにしています。と言っても日本酒を生業にしている訳でもないので、純粋に「新たな好みのお酒に出会いたい」という想いからだけです(^_^;

 

 そんな中で出会った「ゆめ野山」、奈良のお酒と言うだけで期待値が上がっています。今まで奈良のお酒は、いくつかいただいており、それぞれ方向性が違うものの私の期待から外れた記憶がありません。
  やや口にする前から期待値を上げ過ぎてしまっているかも知れません。でも「うすにごり」って言うのも好きな要素なのでつい期待してしまいます(^_^)

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 同僚から、まずは「上澄み」を飲むように聞いていたのですが、冷蔵庫の中で横にしていたため、おりが混ざっていました。そこで、初日で呑み干さないよう控えめにいただきました。「うすにごり」の特性ももちろんあるのでしょうが、フレッシュな甘みを伴った旨みが「やるな、お主!!」という感じです。

 翌日、上澄みをいただくために瓶を縦に置けるスペースを確保し、開栓の翌日に改めていただきました。すると、昨日の印象よりは、やや辛めの印象でした。そして、栓をしっかり閉めて、しっかりと澱を絡めてからいただきました。すると、澱の持つ甘みと旨みが味に乗ってきます。「これよ、これ! 米の味を旨みとするか雑味とするかは、飲み手の嗜好にも寄りますが、造り手の腕次第という一面もあるのではないでしょうか?」

 

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  この酒米「吟のさと」を醸したお酒をいただくのはおそらく初めてですが、酒米の特徴なのでしょうか?柔らかさの中に「キレ」を持っています。大吟醸とすることによって「キレ」を持ち、「うすにごり」で旨みをいい塩梅で引き出したのでしょうか?それとも、麹、酵母、造りの腕?それを確かめるには、この蔵の他のお酒を飲まねば検討が付きません。

 また一つ、目が離せない蔵ができました(^_^)

 

この「 ゆめ野山 うすにごり 純米大吟醸」は地域おこしの一環として五條市農事組合法人「ゆめ野山」が作った「吟のさと」を五條酒造に持ち込んで醸してもらったお酒で、五條市「うのかわ酒店」でのみ販売されているお酒だそうです。

 

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いただきました!! 「新政 頒布会2018年6月分 & No.6 A-Type」

 本郷駅前の「京・おばんざい素」で新政を3種類をいただいてきました。頒布会は4月、5月といただいていますので6月分が入荷するのは分かっていたのですが、No.6のA-Typeまでいただけました(^_^)

 味の違いを楽しもうと、3種一度に注文しました。(何という贅沢!!)

 

 初めにいただいたのは、頒布会6月分の「ほぼ全麹純米酒」99%が麹というお酒です。一般的な造りでは麹は20%ほどですので、麹の量が格段に多いお酒です。なぜ100%ではなく「ほぼ」なのかは、お酒に同梱されている冊子に書かれていますので引用させていただきます。

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なお、酒税法上、日本酒の定義は米と米麹を原料とするものですので、全部が麹では日本酒になりません。そこで、酒母工程においてのみ1%ほど蒸米を用いておりますので「ほぼ全麹」という作品を付与しております。

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 さて、その味わいですが、口に含んでまず見えた色は黄色でした。(※私個人の感覚的なものです)黄色と言っても濃い黄色ではなく淡い感じの黄色です。従来の新政感を残しつつ新次元の味わいと言ったところでしょうか?さらにじっくりと味わうと「柑橘系」を感じました。甘~いミカンではなく、甘夏のような「大人の柑橘系」という感じです。

 

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  次に頂いたのは、もう一つの頒布会6月分の「貴醸純米酒」です。新政の貴醸酒である「陽乃鳥」は、これまでも何度かいただいていますが、それとはまた違います。「陽乃鳥」よりも洗練されているように思えます。貴醸酒と言うと「甘い」イメージを持っていたのですが、この「貴醸純米酒」はストレートな甘さは控えめで、口に含んでじっくりと味わっていると「甘み」と言うか「旨味」が舌の上で湧き出してくるような感じなのです。

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 いただいた後に同梱の冊子を読んで、従来の貴醸酒と味わいが異なる理由が判明しました。いわゆる「貴醸酒」は「日本酒」として完成したものを再度仕込むのですが、酒税法上、貴醸酒の製法が記されていないため、貴醸酒は「純米」とか「純米吟醸」のような特定名称を名乗れないようです。それでは、このお酒「貴醸純米酒」はいかなるものか?誤解無きよう冊子から引用させていただきます。

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ところで本作品、貴醸純米酒はれっきとした純米酒です。「貴醸酒の味がするが、酒税法上、純米酒の定義にあてはまるものは造れないだろうか」という思考実験から発想されたのが本作品なのです。
 どうやってそんなことができるのでしょうか?日本酒の定義は「米、米こうじを発酵させてさせて濾したもの」です。ということは、濾さない、搾っていないもろみの状態なら、これを別の酒に加えても酒を添加したことにはなりません(それは、もろみ同士の合併ということになります)。
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旨い事、考えたものですね(^_^)

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    貴醸酒と言えば、貴醸酒をさらに仕込んだ「紫八咫(むらさきやた)」は、まだ飲んだことが無いので、いつか飲んでみたいなぁ~と思っています。

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  そして3番手は「No.6 A-Type」です。ツイッターでその存在を知りつつも、口にすることをほぼ諦めていたお酒です。仕入れてくれた「京・おばんざい素」の大将には感謝!!

 さて口に含むと、意外と軽い感じです。新政自体、決して重いタイプのお酒ではありませんが、それにしても今まで飲んだNo.6と比べても軽い。
 ただ軽いと言っても軽薄な軽さではありません。ただ軽く薄っぺらなお酒ですと肴を受け止める力がありませんが、このA-Typeはそうではありません。タルタルソースを付けたアジフライと合わせるとナチュラルにマリアージュします。かつて、ウニと菊姫山廃純米を合わせた時のような強烈なマリアージュではなく、自然な感じに合うんです。肴を刺身に変えても、それは変わりませんでした。
 再度ゆっくりと味わうと、やっぱりNo.6らしくガス感を感じます。ただそんなに主張するガス感ではなく、「ちょっぴりアクセントを付けさせていただきました。」というおしとやかな感じのガス感です。秋田には残念ながら行ったことが無いのですが、「秋田美人とはこういうものか!」と勝手に感じました。

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 これで、今期の頒布会は4月、5月、6月といただき終了です。来年はどんな試行をしてくれるのか、今から楽しみです。(^_^)

 

  

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いただきました!! 「房島屋 兎心ブラック vs 兎心ブラック」

 最近、同じ蔵のお酒の飲み比べに、はまってる?訳ではないのですが、28BYと29BYの兎心(ところ)ブラックをいただきました!!

 一昨年の所酒造の蔵開きで、「兎心ブラック」が販売されていたので購入し、我が家の冷蔵庫の奥深くで1年以上寝かせて置いたものと、今年、所酒造に見学に行った際に購入したものと、同時に開栓して飲ませていただきました。

 

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  まずは、28BYを開栓、王冠の外の栓をめくった途端に「ポン!!」という元気な音と共に栓は天井にぶつかってました。1年以上経っているというのになんという元気さ!フレッシュさでしょうか! 口に入れる前からガス感を感じます。そして、いざ口に含むと、元気なガス感が口の中ではじけます。しかし、単なるフレッシュ感ではありません。1年以上の熟成のなせる業でしょうか?渋みを伴った旨みが明らかに、過去にいただいた兎心ブラックとは違います。一昨年の蔵開きの際にも同じ28BYの兎心ブラックをいただいていますが、その際に感じた味わいとは、また別物です。どちらが良し悪しと言う訳ではありません。熟成したお酒には、時を重ねた趣があり、造り立てには無垢なフレッシュさがあるかと思います。28BYの渋みを伴った旨みは、お酒単体ではなく、やはり食事と合わせてこそ、その真価が発揮されるかと思います。私も、この28BYと29BYの同時開栓にあたって、黒毛和牛を用意しました!!もちろん、肉本来の味が分かるように、塩コショウでの味付けです。そして、肉を口に含み、次に28BYを流し込みます。なんという贅沢でしょうか!思わず、うっとりとしてしまいます。

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 続いて29BYの開栓です。こちらは、まだ若いにも関わらず28BYよりもおとなしめの音でした。単に搾られてからの時間ではなく、28BYは瓶内での2次発酵が進んでいたのでしょうか?そう言えば、今まで何度も兎心ブラックを購入していますが、今回の寝かせた28BYほど元気はなかったかと思います。話を29BYに戻します。グラスに注ぎ、口に流します。28BYほどではないにしろ、しっかりとしたガス感が、口の中を無邪気に跳ね返ります。味わいは、やはりフレッシュ!こちらは、お酒単体でも、軽めの酒の肴でも合う感じですね。

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 そして数日後、あることに気づきました。28BYと29BYの2本を比べてみると、28BYの方が減っていました。特に優劣を感じていた訳ではないつもりだったのですが、食事と共に飲んでいたせいか、自然と28BYに手が伸びていたようです。2日後ぐらいまでは28BYの栓を取る際には、「ポン!」と音がしていたのですが、徐々に音が消え、それと共に「渋み」よりも「まろやかさ」の顔が表面に出てきました。これは、29BYも同様でした。開栓直後が、硬すぎる訳でもなく、時間が経っても味がヘタレる訳でもなく、時間と共に味わいの変化が素直に楽しめる素晴らしいお酒でした。

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 今回は一年少々寝かせただけで開栓しましたが、個人で熟成するのはこの辺りが限界です。所さん、兎心ブラックを毎年、少量づつでも蔵で冷温貯蔵で熟成してみませんか?いつか、1年物、2年物、3年物・・・という感じで垂直飲みをしてみたいものです。ぜひ、ご検討お願いします!!

  

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