なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

日本酒の本について思ふ

今日、dancyuという雑誌を買いました。
dancyuは(多分?)年に1回、日本酒の特集があります。
今日、購入したdancyu3月号は「新しい日本酒の教科書」というタイトルです。

dancyuとの出会いはおそらく10年ほどでしょうか。今はそれほどではありませんが、以前は「日本酒」本は見かけるなり、片っ端から買っていたかと思います。それが、日本酒暦を経ていって、徐々にこの本は「買い」、この本は「いらん」と自然と選別するようになってきました。

そして、本の中身を見て自分のお気に入りの地酒が載っていると、「おっ!、この本はなかなか分かってるな(^_^)」(何故か上から目線(^_^;と喜んでいました。

 

しかし、最近は少し見方が変わってきました。
どう変わったかと言いますと、自分のお気に入りの酒が載っていないことに喜ぶ、ほっとするんです。
その理由は二つあります。


まず、一つは自分のお気に入りで蔵が小さい場合、余りに有名になってしまうと生産量と需要のバランスが合わなくなってしまい、手の届かないものになってしまう可能性があるからです。私のつたないブログで紹介する程度であれば、どうということはありませんが、全国紙に一旦載ってしまうと、もうだめです。旨い酒でもそこそこの生産量の蔵はあります。そういった蔵なら大丈夫なんですが、できれば小さい蔵の旨い酒は全国紙では紹介してほしくない、というのが本音です。
幸い以前紹介した「揖斐(岐阜)の地酒 房島屋」は今回のdancyuでは載っていませんでした。でも、この「房島屋」の所 優さんは昨年お会いしたときに「決して地元をないがしろにはしません。」とおっしゃってくれましたので、全て東京だぁ、なんてことにはならないと安心しています(^_^)

二つ目の理由は、まだ出会っていないが旨い酒は、自分の人生を考えると実は「無限」にあるのでは?と思っているからです。。「無限」は言い過ぎかも知れませんが、少なくとも存在する旨い酒全てと出会うことは不可能です。つまり、まだまだ新しい出会いが待っているのです。こう思えるようになったのはこの1年何度か蔵開きに参加して、今まで知らなかった、いや知ろうとしなかった旨い酒が場所に関係なくある、ということに気付いたからです。一昔前の地酒ブームの際にブームではあるが、蔵は年々減っている、という話を聞いたことがあり、当時は悲しいなぁと感じていましたが、閉められた蔵には失礼かも知れませんが、ある意味「淘汰の時代」だったのでは?と考えています。かつての多くの地方の小さい蔵は大手の桶売りを生業としていましたが、そういった蔵は大手が手を引いた途端に潰れていったところが多かったと思います。しかし、その「淘汰の時代」前後に代替わり等をきっかけにして、「本物」を作ろうとした蔵は生まれ変わり、今どんどん旨い酒が日本中であふれつつある!

そんな気がするので、日本酒本で、まったく知らない酒と出会うと、外れることもありますが、「ぴぃ~~ん」とインスピレーションが走り、「この酒はきっと旨い」と確信し、いつか本当に出会う日を楽しみにできるのです。てっとり早く出会うにはネット通販がありますが、基本的にネット通販で酒は買いません。なぜなら、日本酒好きに酒屋の主と酒談義をしながら買うのが好きだからです。また、そういった酒屋さんであれば好きでされているので、保存状態においても信頼できます。日本酒はデリケートなお酒なのでせっかくいい酒でも保存が悪くてだめになる場合も多々あります。

 

おっと、日本酒ネタだとつい筆が走ってしまいました。
最後に、自分の心境の変化のきっかけについて書いてみたいと思います。
昨年、東海地方のローカル番組で「醸し人九平次」が紹介されるや否や、商品が品薄になってしまいました。先日またローカル番組で、岐阜の揖斐の小さい蔵を紹介するというので「ひょっとして房島屋?頼むでやめてくれ~」と祈ったところ、祈りが通じ別の蔵でした(^_^)

また、以前書いた記事で「酒屋さんの葛藤」で有名になった地酒に嫌悪感を持ち、そういった酒を紹介しているdancyuなどの本を嫌っている酒屋さんのことを書きました。その酒屋さんでは、比較的地元の有名でないある意味本当の地酒を中心に売られていました。今、思えば私が、地元の地酒(変な表現ですね(^_^;)に注目しだしたのは、この酒屋さんのおかげかも知れません。

では、この変で筆を置きます。

旨い日本酒を飲める夢が見れますように!!