なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

行って来ました!! 宗玄呑兵衛会

 とある居酒屋さんのツアー「宗玄呑兵衛会」に参加してきました。
「宗玄」というのは石川県の能登にある酒蔵です。
バス1台をチャーターしての1泊旅行です。
この企画のすごいところは、愛飲家がこぞって蔵訪問するというだけでなく、他の蔵からも参加者が見えることです。蓬莱泉を醸す関谷醸造の遠山さんと長野県の大雪渓酒造の臼井さんの2つの蔵から参加者がありました。(お仕事として?の参加のようです。(^_^;)

 能登は遠い!!バスで乗っていくだけですが自分で運転となるとかなり厳しいかと・・・思います。

 朝7:30に名古屋出発なので、自宅を出るのも6時過ぎという時間でした。やや遅れていざ出発!!あいさつの後は当然?のようにお酒とおつまみが配られました。お酒は「大雪渓」のワンカップが「コップ代わりにして!」と配られました。他のお酒もあるのですが、それをいただくにはまずワンカップを飲み干す必要があります(^_^;
 まず初めに大雪渓のワンカップで「乾杯!!」されバスの中で酒宴が始まりました。私のお隣は常連のNさんです。Nさんは今回のツアーの幹事のお一人で色々とお世話になりました。いつもご苦労様です。
 車中でお話した中でうれしかったのが、Nさんが私のブログで紹介した山同敦子さんの本を読んで面白かったので、同僚の方に紹介されて、同僚の方も読まれて気に入っていただけたとのことです。なんとなく始めたブログですが、こういった反応を聞くと「書いてよかったなぁ(^_^)」と思えます。

 バスはどんどん北上し、高速を降りて、車で砂浜が走行できることで有名な千里浜海岸を進み、その終点で昼食。この昼食会場で初めてしったのですが、今回のツアーの名前は「宗玄呑兵衛会」あまりにもそのままのネーミング・・・(^_^;

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 その後別所岳、軍艦島と呼ばれる見付島をまわりました。

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 そして、いよいよ今回のツアーのメインである宗玄酒造に到着しました。メンバーが44名と多いため、2つのグループに分かれての見学です。1つは酒蔵の見学、もう1つはトンネルの見学です。「トンネル??」と普通は思いますよね。実は蔵のすぐ裏に廃線になった鉄道があり、その鉄道のトンネルがあるのですが、そのトンネルを蔵が買いとって貯蔵庫にしているんです。トンネル内は夏冬の間でも2~3度程度しか温度変化がなく、酒の貯蔵に最適のようです。この晩の宴会では今年のひやおろしと昨年一位で買ったひやおろしをこのトンネルで1年寝かせた物がでるとのことで楽しみです。宗玄酒造では蔵の在庫の貯蔵だけでなく、一般の消費者である酒飲み(^_^)の購入したお酒も1升瓶または4合瓶で6本以上を数量無制限で年1000円で預かってくれるんです。

※投稿時に保管料を一桁誤って10000円と書いていましたが1000円の間違いだったので修正しました。また1升瓶でなくとも4合瓶でもOKとの回答を蔵元からいただいたので、その旨も追記修正しました。ちなみにこの仕組みの事を「隧道蔵オーナー制度」と言うそうです。

この話を聞いて、冬のボーナスがしっかりと出たら、がっぽり買ってトンネル貯蔵してみたいなぁ・・・と夢想しました。

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 貯蔵庫の反対側の線路では、観光客向けにトロッコ自転車をこげるようになっており、遊ばせていただきました。(なんと!電動アシストになっているので女性でも漕げるかと思います。)
 そして、いざ蔵見学に行きます。蔵の案内は坂口杜氏がしてくれました。坂口杜氏はパッと見は昔ながらの職人と言った趣で、なにやら近づきがたい雰囲気を感じたのですが、そんなことはありませんでした。見学の合間合間に質問させていただくと、とてもフレンドリーに丁寧に説明していただけました。私のような素人の質問にも大雪渓の臼井さんのプロの観点からの質問にも真摯に答えてくれていました。また蔵全体が非常に整理整頓されていてきれいにされていました。説明された時に何度も「うちはオープンやから、全部見せるよ!」と言われていたのがとても印象的でした。蔵のところどころに創意工夫があり、「あれはなんですか?」と尋ねると、惜しげもなく説明してくれるんです。見学させていただいた中でも驚いたのが麹室です。蔵によっては見学は入口から見るだけ、ということもあったのですが、まだ今からの稼働ということもあるかと思いますが、ここ宗玄では中に入らせていただけました。またその広さにも驚きました。ここまで広い麹室はそうそうないのではないでしょうか。いろんなところを見学させていただきながら、質問を色々させていただいたので見学も随分時間がかかりました。

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やっと一階の売店に戻ってきた頃には既に日は傾いていたのですが、売店で試飲しながら、各々お気に入りのお酒やおつまみの購入をしていたので、すっかり遅くなり宿に着いた頃には宴会まで1時間もなくあわてて風呂に入りました。

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宴会の挨拶で、宗玄酒造の大門さんが「うちは愛知県が弱いので、がんばって行きたいと思います。」と言われた瞬間に、関谷醸造の遠山さんが、いいタイミングで咳払いをされたのが最高に面白かったです。(会場は皆、大爆笑(^_^)私は遠山さんの横の席でしたので、間近で茶目っ気を出されて少し笑いながら遠山さんの咳払いをする様が見れました。(1割くらいは、愛知県の市場は簡単には渡さんぞ!という思いもあったのでしょうか?(^_^;)

出番を待つ宗玄の面々です。ラベルがややくたびれているのが、1年トンネルで寝かされたひやおろしです。

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今年のひやおろしもおいしいのですが、1年寝かせた物は、味わいが深くなっており旨かったぁ~!

ごきげんの遠山さんと、ちょっと緊張気味の臼井さんです。

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宴会の中ではじゃんけん大会もあり、私は宗玄のゆるキャラ?「のトロ」が書かれたぐい飲みが当たりました(^_^)

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2日目は、輪島の朝市と白米千枚田を見学した後、能登ワインを訪れました。この能登ワインでは営業の川端さんに案内していただいたのですが、綾小路きみまろを思わせる毒舌調のトークで皆を笑わせてくれました。バスが出発した後も、遠くなっても手を振り続けてくれていたので車中で皆感動していました。

バスが南下し続けると、台風19号の影響が徐々に表れました。参加者の中にはご自宅が遠めの方も見えたようで、名古屋にバスが着くなり電車が止まる前に!とあわてて帰られていました。

帰りは台風のせいで、あわただしい物でしたが、楽しい2日間でした。ツアーに参加させていただきありがとうございました。(^_^)