「新橋 なだ」は、たまたま路地を通った際に見つけたお店です。その時は昼間だったので開いていませんでしたが、店の前に置いてある酒瓶を見て、「ムムッ! おぬしやるな!!」と思っていました。
そして、機会があればその内行きたいな、と思っていたら、その機会は意外と早くやってきました。出張時のいつものメンバーで、「どの店に行く?」となり、「そう言えば、近くに良さそうなお店があるって言ってましたよね?」と言われ、ではまずお店の前まで行ってみましょう、となりました。
で、店の前に着きましたが、「う~ん、値段が分かんないですねぇ。」とやや迷いましたが「まぁ、入ってみますか。」となり入りました。
お店の中はカウンター数席とテーブルが3つとそう広くはないので、すぐにいっぱいになりそうです。メニューを見るとなかなかの品ぞろえです。レアなお酒も結構揃っています。(しまった、メニューの写真撮り忘れた!!)
このお店では、1合ずつ片口で出され2合で頼むと100円引きになるとのこと。4人で行ったので2合ずつ頼むことにしました。うれしいのは日本酒を頼むと、かご一杯にぐい飲みを持ってきてくれて、自分で好きなぐい飲みが選べたことです。こういうサービスって、なんかいいですよね!
まずは「姿」を頼みました。この「姿」は大垣の田中酒店さんで薦められて以来、お気に入りのお酒の一つです。しっかりとした味が私好みです。
つきだしとお刺身です。ネットでの口コミで魚が旨いという評判は知っていました。
まず驚いたのはつきだしの「にこごり」です。魚の旨みが凝縮されていて、かつゼラチン感が適正なんです。たまにプルプルし過ぎていて「おまえはゼリーか!!」と突っ込みたくなるにこごりがありますが、これは上品に魚の旨みが凝縮しつつ口の中でとろ~っと溶け込む、たまりません(^_^)
そしてお刺身、どれも美味い!!特に驚いたのがマグロの赤身とイカです。トロはもちろんおいしいのですが、赤身でこんなにおいしいのは今まで食べたマグロの中で最高かと思います。
で、あっという間にお酒がなくなり、次はいよいよ満を持して「十四代」登場です。「十四代」は言わずと知れた超人気銘柄で、なかなかお目にかかれない代物です。店の前に空き瓶が飾ってあっても実際には在庫がないというパターンもよくあるのですが、このお店はキチンとありました。お値段もぼったくるわけではなく、適正価格でした。残念ながら一度飲んでみたいなぁと思っている「龍の落とし子」ではありませんでしたが「純米吟醸」です。そしていただくと・・・やっぱり「十四代」は完成されたおいしさがあります。荒々しい未完成の味のあるお酒も好きですが、旨み、キレ、酸、甘味等様々な要素がバランスよく調和しています。どっかの酒屋さんで買えないかなぁ~、愛妻にも飲ませたいので買って帰って、家呑みしてみたいです。出張の特典?では、ありますが自分だけ飲んでるは気が引けます(^_^;
その次は「鍋島 Harvest Moon ひやおろし」です。「鍋島」はいただいたことがありますが、この種類は初めてです。ラベルに酒米が書いていないので店長さんに尋ねると「愛山です。この造りから愛山に変わりました。」と即答!素晴らしい。ただ酒屋さんから仕入れているだけでなく、好きモノかと思われます(^_^)
そして、いただくと・・・「いいっ!!」酸と旨みのバランスが最高です。先ほど「十四代」のバランスについて書きましたが、好みとしてはこちらの方が私好みです。「鍋島」は行動範囲圏の酒屋さんでも取り扱いがあるので、今度見かけたら買わねばなるまい!!
最後のお酒は「飛露喜」です。こちらも人気銘柄ですが、私には少々きれいすぎるかな?
今回は初めての訪問で、希少酒に走ってしまいましたが、また機会があれば店長さんに話を伺いながら、飲んでみたいなぁ(^_^)