銘酒が揃う「知多繁」さんで「タクシードライバーの会」が開かれたので参加してきました。「知多繁」さんには店舗の向かいに倉庫が新設され、その二階にはセミナールームがあり、そこが会場でした。
今回、出品されたお酒はこんな感じです。
タクシードライバーの仕込み違いとシャムロック、鬼剣舞です。
この会では、タクシードライバーの蔵元、喜久盛酒造の藤村社長が見えていてお酒について説明されました。
まず、初めに出されたのが仮面ライダー1号、2号ではなくて、タクシードライバー1号、2号(^_^;
藤村社長によると、タクシードライバーに使うお米は飯米である岩手県産の「かけはし」という種類で、仕込みによって酵母を変えたり、精米歩合を変えているそうです。なので、表から見ると同じラベルなので全く見分けが付かないのですが、いろんな味わいがあるようです。裏ラベルを見ると「仕込み**号」と書かれています。
初めにいただいたのが仕込み1号です。
これは「かけはし」を55%精米して、酵母に岩手県の「ゆうこの想い」で醸されたもので、口に含むと「これぞ!タクシードライバー!!」という感じの『濃厚甘旨!!』です。好きです、この感じ(^_^)
次に仕込み2号です。
こちらは酵母が岩手県の「ジョバンニの調べ」という吟醸向きの物が使われています。
1号に比べるとかなりすっきりしていました。ブラインドで出されるとタクシードライバーと気づかないかも?
ちなみに「ゆうこの想い」と「ジョバンニの調べ」は岩手オリジナルの酵母で「岩手県酒造協同組合」に説明があります。
次に仕込み3号です。
これは1号同様、「かけはし」&「ゆうこの想い」なのですが、1号の甘旨!という感じではなく、むしろ「硬さ」というかシャープさを感じます。私個人の主観で言うと、他のお酒で例えると「津島屋」に近いイメージです。
同じ6号酵母でも「新政」とは違うテーストですが、仕込み1号ともやはり違います。仕込み1号より、マイルドな感じでした。
で、実はこの日「仕込み4号」は2種出たんです。2つ目の「仕込み4号」はなんと常温で2か月保存されたものです。ちなみに生酒です(^_^; 実は蔵の方で「常温上等」と謳われているらしく、それを受けて知田繁さんが「やってやろうじゃないか!」とお店の2階で2か月保存されていたそうです。
さて、その味わいは・・・・正直不安があったのですが、「旨いんです!!」心配していた生老ね感はなく、「まさしく熟成」している、そんな感じです。(^_^)
仕込み5号です。
こちらは米は他と同様、「かけはし」で麹米が40%精米、掛米55%で、酵母も「ゆうこの想い」です。1号とは麹米の精米歩合が違うだけ?ですが、結構味わいが違います。
ちなみに、こちらも常温保存バージョンが出されたのですが、ベースが4号よりすっきりしている分、熟成感は4号の方がしっかりしていました。
こちらは仕込み6号で、「協会7号酵母」で醸されていて「おりがらみ」です。先日購入した物と同じ商品とのことですが、この会で飲んだ方がガス感が強く感じました。
そして、シャムロックとそのおりがらみです。
これは森川杜氏が以前いた蔵の銘柄を引き継いで造られたそうで、以前の蔵でのラベルは三つ葉のクローバーで葉がハートマークだったそうなのですが、藤村社長曰く「ハートマークはうちの社風に合わない。」とのことでドクロにしたそうです(^_^;
「鬼剣舞」地元用の銘柄だそうです。
種類が多いのは分かっていて、酔うと味が分からなくなるので、それぞれ飲みすぎないようにしていた(つもりかな?)のですが、後の方は・・・(^_^;
この会での一番のお気に入りは「仕込み1号」と「仕込み4号」の常温保存です。個人的にはこの二つが「タクシードライバー」らしい!!と感じました。
この会、お酒だけではなく、お寿司にお刺身にオードブルと料理もおいしい物を用意されていました。「知多繁」さん、すばらしい会に参加させていただいてありがとうございました!!