今回いただいたのは高千代酒造の「たかちよ」です。この蔵のお酒の銘柄には「高千代」と「たかちよ」があります。どちらも同じ読みなので「漢字」とか「ひらがな」と呼んでいます。この蔵の「漢字」は従来からあるシリーズで、「ひらがな」は最近の嗜好に合わせて作ったもので、その仕上がりにそれぞれ果実をイメージされているそうです。
このお酒に限らず、日本酒の詳細な銘柄の正確な読み方は良くわからないことが多々あります。それはメインのラベル以外に上部に斜めにラベルが貼ってある場合も結構あります。いろんなところにお酒の種類を表す文言が書いてあるので、どの順番で読めばいいのか良く分からない・・・・(^_^;
裏ラベルにまとめて銘柄が書いてあれば、それが正式な名称と分かるのですが、このお酒の様に裏ラベルがない場合は、う~ん 分かりません。
取りあえず、一般的な日本語の表記?に従い上から下に、左から右に読んでみると「限定品 扁平精米無調整生元首 おりがらみ本生 純米大吟醸 たかちよ」となるかと思います。
さて、その味わいです。グラスに注ぐと、おりがらみらしくやや白く濁っています。香りはおだやかにフワッと感じる程度で私好み。最近は大吟醸と言っても過度な香りを放つものが少なくなってきている傾向があるような気がします。「食中酒」という概念が広まってきた影響かと思いますが、自分の嗜好とトレンドが概ね方向が同じなのはうれしいことです。お気に入りのお酒がどんどん増えて困っちゃいます(^_^;
「ひらがな」は果実をイメージしているはず、ということで口に含みつつ「なんの果実だろう?」と探ってみると・・・頭の中で「ライチ」の絵がイメージされました。大吟醸でありながらキレイになり過ぎず、また「おりがらみ」の効果かと思いますが、旨みもしつこくない程度にちゃんとあります。(しつこい旨みも好きだったりします(^_^)そして微かなガス感がバランスを整えている。そんな感じです。このお酒は開栓して時間をおいて楽しむよりも、早飲みした方が良さそうです。(もうほとんど残ってなかったりします。)
最近は「新潟らしからぬ新潟の酒」が増えてきたような気がしますが、個人的にはうれしい傾向です。昔からの新潟酒ですと「端麗辛口」でしたので、あまり積極的に飲んでこなかったのですが、目新しいお酒を見つけてチャレンジしたら五分五分でいい出会いが待ってるかも知れませんね!!