このブログで何度も紹介している杉原酒造の「射美」をいただきました。今年は「NorthGifu」という新しいタイプがあることをしばらく前に知り、「ぜひ!飲みたい!!」と思いつつ、元々生産量が少ない射美の中でもさらに少ないとのこと。正直難しいなぁ・・・と思っていましたが、無事「京・おばんざい素」でいただくことができました(^_^)
しかも、「吟撰」も同時にいただくことができました!!
まずは、「NorthGifu」からいただきます。口に含むと、そこに感じたのは「程よい熟成感」と言うフレーズです。裏ラベルに「平成9年5月に製造し、無濾過生原酒の状態で冷蔵貯蔵」したとあります。約8か月間低温で熟成させたのですね。古酒と言うほどの熟成ではなく、適度な感じです。古酒が嫌いという訳ではないのですが古酒の中には味わうのに「体力?」を必要とするタイプもあるかと思います。しかし、この「NorthGifu」はナチュラルに味わうことができます。この落ち着いた味わい、ふところが深い味わい、たまりません!これは最高の食中酒かも(^_^)
次に「吟撰」をいただきます。この「吟撰」実は初めて飲んだ時には正直やや期待ハズレでした。初めて射美を飲んだのは下の記事の「特別純米」です。そのイメージを持ったまま飲んでみると・・・「硬い」、「刺がある」という印象でした。ただ、開栓して2週間ほど後に飲んでみると、「おおっ! やっぱり射美だ」と感じました。そして、その後も機会があれば「吟撰」を飲んでいるのですが、段々と刺を感じなくなり「射美度」が増しているんです。
私は普段は純米系のお酒を好んで飲んでいます。(※「吟撰」はアル添酒です。)それは、私が「米の旨み」を好んでいるというプラスの理由と、「アル添酒には刺を感じることが(私の個人的な経験で)多い」と言うマイナスの理由からです。
ただ杉原さんは醸造用アルコールを仕入れてすぐ使うのではなく、加水して一升瓶に入れ替えた上に1年間冷蔵貯蔵されているんです。そこまで手を加えているのであれば単なるアル添とは一線を画すのは当然でしょう。
そしてこの29BYの「吟撰」では、もはや刺は微塵も感じられず、それどころか「甘み」が感じられました。ベタベタとした甘さではなく、上品な感じの甘みなんです。杉原さん、年々腕を上げられていますね!! 一「射美」ファンとしてうれしい限りです。
今年も「射美」からは目が離せません。願わくば出荷される全種類を味わいたいものです。でも「NorthGifu」と同時に出荷されたであろう「SouthGifu」は現時点で見込みが無いので難しいだろうなぁ・・・(T_T)
しかし、機会があるかぎり全力で「射美」を飲み、応援しますので杉原さん、まだまだ厳しい寒さが続きますがお酒造り、よろしくお願いします。