なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

いただきました!! 「射美 特別純米(29BY)」

 先日、「京・おばんざい素」で「射美」の特別純米をいただきました。初めて射美をいただいたのがかれこれ5年ほど前になります。初めての「射美」がこの「特別純米」でした。その時、感じたフレーズがズバリ「旨い!」です。「美味しい」ではなく「旨い!」なんです。当時の「射美 特別純米」はまだまだ粗削りな要素が多く感じましたが、それらを凌駕する「旨さ」と「可能性」を感じました。

 

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 初めていただいた時に感じた「可能性」は間違いではなかったと確信しています。その質の向上を年々実感しています。

 「射美」は生産量が限られているため飲みたいと思ったときにいつでも飲める訳ではありません。それは「日本一小さな酒蔵」を謳う杉原酒造さんで、原料である酒米「揖斐の誉れ」が2件の農家のみで作られている事情から仕方がないと理解しています。また、うれしくも困ったことに年々人気が上がっているため酒屋での購入はほぼできません。ここしばらくは、お店でいただけているのですが、毎回いただけるとは限りません。望みが叶うならば年に一度でもいいので一升瓶をゲットして家でもゆっくりと飲んでみたいなぁ・・・呑兵衛のわがままです(^_^; しかし現実問題として購入することはほぼ無理、であれば蔵から出荷されるタイミングをキャッチして入荷するであろう居酒屋に赴く。これが「射美」をいただくための一番の方法かと思います。

 今回、私の日頃の行いが良いためか(ウソかな(^_^;)「京・おばんざい素」さんで待望の「特別純米」をいただくことができました。昨シーズンはいただけなかったので2年ぶりになります。「射美」の中でも「特別純米」は私の一番のお気に入りです。初めていただいた「射美」と言うこともあるかも知れませんが、元々「特別純米」というカテゴリーを私は重視しています。何故かと言うと私の好きな「米の旨み」を一番体現しているお酒だと感じているからです。「純米吟醸」や「純米大吟醸」はきれいであったり、華やかであったりしますし、実際それらのお酒を私も良く頂きます。しかし、特に初めての蔵のお酒が自分の嗜好に合うかどうかは「特別純米」あるいは「純米」が自分の物差しになる、そう思うからなんです。2013年に初めていただいた「射美 特別純米」はまさしく、私の物差しに合致したんです(^_^)

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 初めて「射美」をいただいた約2年後に造り手である杉原慶樹さんにお会いでき、その人柄に触れることができました。そして謙虚さと酒造りの情熱を持つ杉原さんとお話しさせていただき、ますます「射美」に惚れ込みました。年々、酒造りの腕を上げられているのは飲めば分かります。

 たまたま私の酒友で私が射美を知る前にあるイベントで杉原酒造のブースに立ち寄って、試飲された方がいます。その当時は、今のように人気があった訳ではなく、その酒友の感想は「まだまだ」という残念な評価だったそうですが、慶樹さんは「5、6年後にまた来てください。」とおっしゃったそうです。しかし5,6年を待たずして私が「射美」に出会い「旨い!」と唸るに至りました。時には「洗練され過ぎて『射美』らしくない」と感じた年もありましたが、今年の「射美」(29BY)は只者ではありません!私の求める「射美」そのものです。そう感じたのは、しばらく前に「吟撰」と「NorthGifu」をいただいた時でした。「吟撰」に関しては、申し訳ないのですが初めて飲んだ時は「これが『射美』?なんか違う???」と疑問を感じました。結果的には開栓仕立てでまだ硬かったので、時間が経つと良くなってきたのですが、それでも「特別純米」の方が断然好みでした。しかし、この29BYの「吟撰」は開栓仕立てにも関わらず「旨い!」と感じざるを得ませんでした。私はアル添のお酒に「トゲ」を感じることがあるため基本的にアル添のお酒を選択して飲むことはありません。しかし、「射美」は私の中で別格なのでアル添であってもチャンスがあればいただきます。そして、ふと思いつきました。悔しくも私より先に慶樹さんに出会い、苦言を呈した酒友にこの「吟撰」を飲ませたらどんな感想をいうだろうかと。そして、その機会がきました。ブラインドでその酒友に飲ませた瞬間「旨い!」の声がこぼれました。勝利の瞬間です。この声を慶樹さんに聞かせたかった!!

 

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 そうとう前書きが長くなりましたが(^_^; 今回いただいた29BYの「射美 特別純米」これはもう別格です。初めていただいた強烈な旨みはそのままに、当時感じた「粗さ」「荒さ」が昇華して「旨み」を引き立てる要素となり「濃潤」そのものになっていたのです。綺麗さも兼ね備えつつ、あっさりし過ぎず、ただ濃厚でもなく純粋に「旨い!」私の拙い表現力では表しきれません・・・・。ちなみに愛妻も「おいしい!」の連発でした(^_^)

 ああっ、願わくば我が家の冷蔵庫にこの「特別純米」があればなぁ・・・クリスマスはとっくに済んでいますがサンタさんが届けてくれないものでしょうか(^_^)

 

 

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