本郷駅前の「京・おばんざい素」で「射美」の「いちごの特別純米(29BY)」をいただきました。
注がれたグラスに鼻を近づけると、ほんのりと香りがします。そして口に含むと、昨年までの「いちごの特別純米」から予想していたよりも控えめな甘さです。と言っても一般的な日本酒よりは甘い方かと思います。含み香は上品な甘さが口いっぱいに広がる感じで心地良し!
私はお酒ではなく果物のイチゴも大好物なのですが、イチゴジャムはちょっと苦手です。その理由は不自然に甘過ぎるからです。市販のイチゴジャムは保存の関係で大量の砂糖が入っているためだと思いますが、生の自然な状態のイチゴの甘さに比べると違和感があります。昨年までの「射美 いちごの特別純米」は、イチゴジャムほどではありませんが、やや甘味が強いかな?という感じがありました。
ところが、今期(29BY)の「いちごの特別純米」は、普通?の「特別純米」ほどガッツはありませんが、その分品のある甘さを感じます。イチゴジャムでもなく、練乳をかけたイチゴでもなく、熟したイチゴが持つ自然な甘さ、そんな感じです。あるいは、流通や採算を度外視して、砂糖を入れない、もしくは上質な和三盆を微量加えただけの、究極のイチゴジャム!そんな感じです。
呑み終えた後に、ふと本物のイチゴと「いちごの特別純米」を合わせたらどんな感じかなぁ?とおかしな事を夢想しました。