まず、いただく前にボトルのフォルムに酔う。う~ん、かっこいいボトルです。
そこから注がれる液体には、気品が感じられます。香りは華やかではありませんが、他のお酒とは何か異なる香りを感じる。なんと例えればいいのだろうか?頭にふと浮かんだのは「香木」のイメージ。香木と言うと強い香りのようですが、このお酒の香りがそんなに強い訳ではありません。「香木」の持つ気品を感じます。
口に含むと、「ん?ちょっと辛口かな?」でも柔らかい。単なる辛口ではなく、深い旨味があります。そして高級な墨のような気品を感じます。漆黒の持つ落ち着いた味わいです。
飲んでいて、この酒にはワサビが合う!と感じました。そこで中トロに普段よりも多くのワサビを付けて合わせました。通常だとむせてしまう程のワサビを「純吟三十八号」が抱擁します。高級な硯で摺られた墨のような「純吟三十八号」がワサビを抱擁し、通常なら棘(とげ)と感じるファクターをアクセントに変えてハーモニーへと昇華させました。
後日、燗でもいただきましたが良かったです。もちろん「燗」には黒龍の「燗たのし」を使いました(^_^)
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