「日本で一番小さい蔵」というフレーズで有名な杉原酒造の「千代乃花 特別本醸造」をいただきました。
今までもこのブログで書いたことがありますが私は「純米嗜好」です。でも「純米信仰」ではありません。醸造用アルコールが添加されたお酒でも良いお酒、おいしいお酒があるのは知っています。ただ私の嗜好が「味わい深さ」、「旨味」に重きを置いているので、アル添の効果である「キレの良さ」(あくまで個人的な感覚です)とは相反する要因なので、通常、好んで飲むお酒、購入するお酒が純米系になるのです。
ですが、杉原慶樹さんの醸すお酒とあっては、世に出るお酒は全て味わいたい。という訳でH30BYからは地元向け?銘柄の「千代乃花 特別本醸造」も購入しています。
昨年の「千代乃花 特別本醸造」も美味しかったのですが、今年R1BYは別格でした。口に入れた瞬間、「旨い!」甘味、旨味、そしてほのかな苦みと微かなガス感が奏でるハーモニーが素晴らしいんです。
そして、後日燗酒でも試してみました。するとまた違う顔を見せてくれました。ほんわりとする『やわらかさ』というか、『やさしさ』というか、杉原さんの「お人柄」が体現されたような感じです。
そんな訳であっという間に一升瓶が空いてしまいました。でも大丈夫です。まだ我が家の冷蔵庫にはもう一本一升瓶が待機しているのです(^_^)
そして、実は・・・、H30BYの「千代乃花 特別本醸造」も我が家の冷蔵庫で1年寝かせてあったのです!!とくれば、当然呑み比べですよね。酒器による味わいの差が出ないよう、色違いの富士山型のお猪口でいただきました。
下の写真の左がR1BY、右がH30BYです。ラベルの右下がそれぞれ「1.12」、「30.12」となっています。
双方注いでみると、R1BYの方が、やや薄濁りな感じです。H30BYの方はほぼ透明です。味わいは、H30BYは、やはり1年寝かせただけあり味に深みが出てきて旨味が増しています。これは予想通りです。実は「千代乃花 特別純米」のH29BYを1年寝かせて1年前に飲んだのですが、これは!!「旨い!!」と叫びたくなるほど旨くなっていたのです。ですので、特別本醸造が旨くなっていたのは当然と言えましょう。やはり造りが良いお酒は時の流れを旨味に昇華させる力があるのですね。
さて、それでR1BYとH30BYの比較ですが、正直甲乙つけ難いです。単純に1年前にいただいたH30BYとR1BYなら断然R1BYに軍配が上がりますが、熟成感を加味したH30BYも中々のものです。
そして今年も当然、1年寝かす分も購入してあります。今から1年後が楽しみです。ただ一つ心配事が・・・冷蔵庫がオーバーフローしつつあります。幸い愛妻の理解のおかげで事なきを得ていますが、そろそろ日本酒専用の冷蔵庫の導入を考えなければならないかも(^_^;
杉原さん、この後出てくるお酒も楽しみにしています。お体に気を付けて、お酒造りよろしくお願いします。