年末に名古屋市守山区の「丸内酒食品店」さんに行った際に購入した「風の森 秋津穂純米しぼり華(無濾過無加水)」をいただきました。ご主人おすすめの一品です。こちらのお店への訪問は2回目です。1回目にも「風の森」についてお話を伺い、興味を持ったのですが、その際は「屋守(おくのかみ)」等他のお酒を買ったので、またの機会ということにしました。
そして2度目の訪問で、試飲させていただき、(と言っても私は運転があるので香りを嗅いだだけで、飲んだのは愛妻ですが・・・)この油長酒造のお酒が全て生原酒であると聞きました。そしてこのお酒が一升瓶でなんと2,090円(税抜き)とすごくリーズナブルなんだけど旨いと薦めていただいたので購入しました。
そして年が明けて、帰省から戻り渋滞で疲れた体を癒すために?「風の森」を開栓しました。開栓時の「ポン!」という生酒の小気味いい音がいやがおうにも期待を膨らませてくれます。そのお味は素直に「旨い!!」この価格でこの味わい、「いいのか?」と思わず首をかしげたくなります。ことさらにとんがった主張がなく、生特有のフレッシュ感と旨みがいい塩梅で調和しています。
年末も忙しくてブログに書けませんでしたが「澤屋 まつもと 守破離(しゅはり)生」も2000円強の価格で同様の満足感がありました。飲み手としては、おいしいお酒がリーズナブルに飲めるのはもちろんうれしいことですが、この価格で経営が成り立つのか??もっと、もうけてくださいよ!と複雑な心境になります(^_^)
この低コストの一因としては、酒造好適米を使用していないことがあるようです。ラベルに「秋津穂」と書かれていますが、これは奈良県で栽培されている飯米だそうです。最近、山口県の某蔵が日本中の山田錦を買いあさっているせいか山田錦が入手難となり、飯米でいかに旨い日本酒を造るか、という試みが所々で行われているようです。飯米による試みだけでなく、ここ数年山田錦以外の酒造好適米での造りを「売り」にしているお酒もよく見かけます。まぁ確かに山田錦は播州のお米なので、遠く離れた地域で醸すお酒に本当に合うのか?とか、本来の地酒という意味でこのような試みは日本酒ファンとしてうれしく思います。
それにしても「風の森」この価格でこの味わい、侮れません!愛妻も気に入ったことですし、「丸内酒食品店」さんには他にも数種類「風の森」がありましたので順番に飲んでみたいと思います。(^_^)