何度か、このブログでも紹介させていただいた「農口尚彦研究所」のお酒を、やっといただきました。
なぜ、今まだ飲んでいなかったのか?その理由は販売店が限られているからです。通常、私はお酒は酒屋さんに行ってお酒を買うようにしています。それは、日本酒好きの酒屋さんと色々酒談義したり、店内のいろんなお酒を物色するのが楽しいからです。(送料をかけたくないというのもありますが、高速飛ばしてお酒買いに行ったりもしてるので・・・それはあんまり関係ないかも(^_^;)しかし残念ながら、「農口尚彦研究所」のお酒は私の行動範囲内で販売しているところはありません。蔵の直販もありません。そこで蔵のホームページで紹介されている販売店を探し、「石川の地酒 みなみ酒販」さんを知りました。「石川の地酒 みなみ酒販」さんを選択したのは楽天で販売されていることと、「みなみ酒販」さんが昔から農口杜氏とお付き合いがあるからです。(下の写真のリンク先にその様子が書かれています)「本醸造」はしばらく前から販売されていたのですが、個人的に「山廃純米」を飲みたかったので、「本醸造」と「純米山廃」の2つが揃ったところで注文させていただきました(^_^)
農口尚彦研究所/本醸造無濾過生原酒1800ml/生酒
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農口尚彦研究所/山廃純米無濾過生原酒1800ml/生酒
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今回なぜ私が農口杜氏のお酒を飲むに当たって「山廃純米」にこだわるのか、それには二つの理由があります。
一つは私は「純米嗜好」だからです。くどいようですが「純米信仰」ではなく「純米嗜好」です(^_^; アル添系の傾向としては、香りが立ちやすく、軽やか、キレがある、どちらかと言うと辛口と言ったところかと思います。米の旨みや甘味を好む私としては、味わい的にアル添系よりも純米系の方が口に合うんです。そして、一般的に「速醸造り」よりも「山廃造り」の方が濃潤な味わいとなり、さらに私の好みになるんです。もちろんアル添酒を全否定する訳ではありません。アル添酒でもおいしいと思うお酒はありますし、逆に純米酒でもまずいと感じるお酒もあります。
もう一つの理由は、私が日本酒を飲み始めた頃に出会った「菊姫 山廃純米」のインパクトが今も私の中にあるからです。「山廃造り」という種類の日本酒を知ったのも、好きになったのも「菊姫 山廃純米」がきっかけでした。農口杜氏がまだ菊姫に在籍されていた頃のお酒でした。この「菊姫 山廃純米」を初めて飲んだ数年後だったかと思いますが、「義侠」を飲んで「米の旨み」を感じて惚れこんだのですが、今思えばその原点は「菊姫 山廃純米」にあったかと思います。
残念ながら農口杜氏とは、直接お会いしたことはありませんが、その存在はかなり以前から存じ上げておりました。そんな事もあり今回の「農口尚彦研究所」の立ち上げを知った時にはうれしく思いブログに書かかせていただきました。そして、今やっと目の前にそのお酒がある。そこで、自分に「期待し過ぎるな!」と言い聞かせました。思い込みが強すぎると期待が膨らみ過ぎて、実際に飲んだ際に、もしギャップがあった際のショックが怖かったんです。
「その2」へ続く