「農口尚彦杜氏 酒造り70周年記念酒」をいただきました。
口に含んだ瞬間に思わず「う~~ん」と唸ってしましました。「旨い!!」
裏ラベルを見ると五百万石75%とあります。残りの25%はどんなお米なのでしょうか?今まで五百万石のお酒は、旨いお酒もあるけれど単純に好きな酒米は「雄町」だなぁと感じていました。
しかし、このお酒はどの酒米かという事を超えて、まさに自分好みです。しかも普段は米の旨みを良しとしているため、アル添のお酒よりも純米酒を通常は購入しています。ところが、このお酒はアル添ながら旨みたっぷりで、「(私見ですが)アル添に感じられる棘(とげ)」など微塵も感じられず、旨味がたっぷりとあります。これが「醸造用アルコール添加の技術の妙」なのでしょうか?
今まで何人かの親しい杜氏さんにアル添には技術を要すると聞いたことがあります。しかし、だからと言って無理に醸造用アルコールを入れなくてもいいのでは?無ければ無い方が良いのでは?と言うのが、「アル添」に対する考え方でした。
でも、このお酒は違うかもしれません。米の種類や製法は関係ありません。ただ旨い!農口杜氏恐るべし!
濃潤な味わいを好む私は普段「無濾過生原酒」を飲むことが多いのですが、「王祿 丈径ブルー」を飲んだ際に、「加水の妙」を体感しました。その時と同様な感じで「アルコール添加の妙」を体感しました。
次には80年、100年!記念でもっと私を唸らせるお酒を醸していただきたいと思います。日本酒造りは厳しいお仕事かと思いますが、農口杜氏をはじめ蔵人の皆さんお身体に気をつけて、旨い日本酒造り、よろしくお願いします。
このお酒実は2本購入してあります。もう一本はしばらく寝かせて何か特別な日に飲みたいと考えています。(^_^)