なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

読みました!! 「畢竟(ひっきょう)の酒 義侠の真実」

 この本は、ある日本酒の会の利き酒で全問正解したご褒美!としていただいたものです。

 「義侠」は私に「米の旨味」を教えてくれたお酒です。まだ社会人になりたての頃、先輩の車で、この本でも紹介されている「サケハウス」の前を通りました。その店の外観から「この店は日本酒がきっと充実している。」と感じ、後日、訪れました。正直、愛知県に「日本酒」のイメージは無かったのですが、お店の方にいろいろと話を聞いてその日「義侠」を買って帰りました。もちろん銘柄も聞いたこともなく、どんなタイプかも知りませんでした。「義侠」という名称から「その筋の人が好むのでは・・・」などと思ったりしました(^_^;

 そして、当時住んでいた会社の寮に帰り、口にした瞬間、「なんという味だ!、こんなに米の旨味を感じる酒があるなんて!!」という驚きと共に感動しました。そして、ほれ込みました。

 そして、義侠を飲み続け、自然な流れで蔵見学に行かせていただいたり、この本でも書かれている山田錦の産地「兵庫県の東条」にも「田植え」、「草取り」、「稲刈り」のイベントに参加させてもらいました。こういった行事に参加する中で「酒匠 マルタカ」さんと知り合いました。残念ながら、この本では「マルタカ」さんは紹介されていません。しかし「マルタカ」さんについても、この本で書かれているエピソードと似たような話を聞いていますので、この本を読みながら、きっと他にも同じような体験をされた酒屋さんがあるんだろうなぁ・・・と思いました。ちなみに名古屋市内でもう一軒「義侠」を取り扱っている酒屋さんを知っているのですが、そちらもこの本に載っていません・・・。

 何度目かの東条のイベントで「マルタカ」さんと一緒に行き、宿に入ったロビーに当時の社長 山田 明洋さんがいて、私の顔を見るなり「〇〇さん、お久しぶり!」と声をかけてくださったのです。酒屋さんでもなく、ただの一飲み手(好き者?)の自分の名前を敬愛する蔵元が覚えていてくれていました。その時の感動は今でも忘れられません!!

 

nawan13.hatenablog.com

 初めから横道に逸れましたが、この本についてふれたいと思います。タイトルにある「畢竟」とは「究極」とか「至極」を表す言葉で、ここでは日本酒を突き詰めて行けば最後は「義侠」に辿り着く、という意味で使われていると思います。

 この本は、大きく三つの章から成っています。日本酒の本らしく、この本では「章」とは言わず「献(こん)」と表しています。

 

「第一献」では義侠を扱う酒販店とのエピソードです。
 紹介されているのは
 ・酒のきまた
 ・リカーワールド21 シバタ
 ・地酒屋 サケハウス
 ・横浜君嶋屋
 ・はせがわ酒店
 ・大塚酒店

支店を含めて考えると「大塚酒店」以外は行ったことがあります。我ながら好きものですね~(^_^;

 

「第二献」では、「義侠」に魅せられて「義侠を取り扱ったお店(飲食店、あえて居酒屋とは書きません)について書かれています。

 紹介されているのは

・日本酒処 草薙
・まほらま
・酒たまねぎや

の三店です。

 この中で、行ったことがあるのは「まほらま」さんだけです。

 今でも覚えているのは「まほらま」の店長さんが自身で肴として食べたいものをお店で出していると言われたこと、蔵元の山田明洋さんと一緒に行ったことです。蔵で見学させていただき、セミナーを受けた後、懇親会の会場として訪れました。お店に入ったら九平治さんが見えて、義侠の蔵元と挨拶をされていたことを覚えています。

 「酒たまねぎや」さんには、残念ながら言ってことはありませんが、東京で義侠の会があった際に参加してお話しさせていただき、店長さんと話をさせていただき「ぜひ来てください」と言われたことを覚えています。ただ、随分前で、まだまだ若造だった私は行く決心がつかず、行けなかったことが今でも残念です。今当時と同じようにお声をかけていただいていれば、きっと行ったことでしょう。

 

「第三献」では、義侠に関わった方、個人がそれぞれ書かれています。

  この章に関して、興味もある方はぜひ本書を読んでいただきたいと思います。

 私がに惚れ込んだ「義侠」を造られた蔵元山田明洋さんは残念がら、今年(2019年)の2月に亡くられました。初めて「義侠」に出会ってから二度の転職を経て住む場所が変わり身近で「義侠」が購入できなくなり、「義侠」から遠ざかっていていました。できるならば、山田明洋さんが亡くなる前に、再度東条の宿で一献交わしたかったと思います。心と心がつながったつもりでいても、人生は一期一会かも知れません。後で後悔しないよう、その時その時の出会いを大切にしたいと思います。

 

 亡き山田明洋さんを偲んで、我が家の冷蔵庫で大切に保管されている「義侠」の古酒をそろそろいただこうかな!と思っています。

 

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