2020/11/21 追記
11/19にオープンした資料館がニュースに出ていました。行きたいです!!
https://himeji.keizai.biz/headline/1955/
2020/10/8 追記
龍力の本社1階に特A地区9地区の土壌が見れるテロワール館を11月にオープンするそうです。
龍力ファンの方は、是非、行きましょう!!
龍力は兵庫県の本田商店が醸すお酒です。この蔵は酒米に対するこだわりを持っています。詳しいことは蔵のホームページを見ていただければ解るかと思いますが、そのこだわりの産物の一つとして「テロワールセット」があります。
日本酒愛好家にとって、兵庫県は山田錦の産地として有名ですが、その兵庫県特A地区の中でもさらにaランクである3地区、『社』、『東条』、『吉川』の山田錦をそれぞれの土壌別に醸し、同じ山田錦の土壌ごとの味わいを楽しむためのセットが、このテロワールセットなんです。
下の写真がテロワールセットの内容になります。
単に3種類のお酒が入っているだけでなく、いくつか資料が入っています。
・本田商店が使用している『山田錦』の栽培田の地図
地区ごとに色分けされていて、なるほど特A地区の山田錦はここで栽培されているのか、と良く分かります。
・龍力 Terroir
龍力のテロワールのこだわりが詰まっています。3代目の本田武義さんが亡くなるまでの20年間、京都大学大学院農学研究科土壌研究室で研究されていた成果が詰まっています。特に、『社』、『東条』、『吉川』の土壌の断面写真とその説明文は圧巻です。
YouTubeで動画説明されていますので、ぜひ見てください。
前置きが長くなりました。普段の家呑みでは3本を一度に開栓することは無いのですが、このテロワールセットは同時にいただかなくては意味がありません。山田錦の土壌による違いが、どう味わいに反映するのか!初めての体験です。
まずは、『社』、『東条』、『吉川』の順に能作の錫のぐい吞みでいただきます。
開栓直後、『社』が一番きれいな味わいです。そして翌日、きれいさの中に風味が湧いてきました。含み香を鼻から吐き出すと、その香りの良さに鼻腔が喜びました(^_^)
そして、一週間後、さらに味わいが出てきてきれいさよりも旨味が際立ってきて、もうたまらん!!という感じです。
『東条』は開栓直後から、しっかりとした味わいを感じます。強さというかガッツを感じます。一週間後、もともとしっかりとした味わいなので、『社』ほど変化は感じませんでしたが、強いて言うと芯がしっかりとしてきた感じです。
そして『吉川』です。開栓直後、柔らかさ、酸味を感じます。
開栓一週間後、柔らかさが『まろやかさ』に進化しています。
ここで、ふと気づきました。3本のうち、『吉川』が一番減っていました。
自分的にはどれも甲乙つけがたく感じていたのですが、舌と喉の官能は正直なもので一番の好みを一番飲んでいたようです(^_^)
今回のテロワールセットは大変素晴らしかったのですが、一つ残念なことがありました。お酒の問題ではありません。2セット購入しておくべきでしたぁ~(^_^;
もっと長い期間、開栓して一月後の味わいとか、常温、燗・・・色々試したかったです。
来年も、このテロワールセットは楽しみたいと思います。もちろん2セットで(^_^)