なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

いただきました!! 「新政 頒布会2018年6月分 & No.6 A-Type」

 本郷駅前の「京・おばんざい素」で新政を3種類をいただいてきました。頒布会は4月、5月といただいていますので6月分が入荷するのは分かっていたのですが、No.6のA-Typeまでいただけました(^_^)

 味の違いを楽しもうと、3種一度に注文しました。(何という贅沢!!)

 

 初めにいただいたのは、頒布会6月分の「ほぼ全麹純米酒」99%が麹というお酒です。一般的な造りでは麹は20%ほどですので、麹の量が格段に多いお酒です。なぜ100%ではなく「ほぼ」なのかは、お酒に同梱されている冊子に書かれていますので引用させていただきます。

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なお、酒税法上、日本酒の定義は米と米麹を原料とするものですので、全部が麹では日本酒になりません。そこで、酒母工程においてのみ1%ほど蒸米を用いておりますので「ほぼ全麹」という作品を付与しております。

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 さて、その味わいですが、口に含んでまず見えた色は黄色でした。(※私個人の感覚的なものです)黄色と言っても濃い黄色ではなく淡い感じの黄色です。従来の新政感を残しつつ新次元の味わいと言ったところでしょうか?さらにじっくりと味わうと「柑橘系」を感じました。甘~いミカンではなく、甘夏のような「大人の柑橘系」という感じです。

 

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  次に頂いたのは、もう一つの頒布会6月分の「貴醸純米酒」です。新政の貴醸酒である「陽乃鳥」は、これまでも何度かいただいていますが、それとはまた違います。「陽乃鳥」よりも洗練されているように思えます。貴醸酒と言うと「甘い」イメージを持っていたのですが、この「貴醸純米酒」はストレートな甘さは控えめで、口に含んでじっくりと味わっていると「甘み」と言うか「旨味」が舌の上で湧き出してくるような感じなのです。

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 いただいた後に同梱の冊子を読んで、従来の貴醸酒と味わいが異なる理由が判明しました。いわゆる「貴醸酒」は「日本酒」として完成したものを再度仕込むのですが、酒税法上、貴醸酒の製法が記されていないため、貴醸酒は「純米」とか「純米吟醸」のような特定名称を名乗れないようです。それでは、このお酒「貴醸純米酒」はいかなるものか?誤解無きよう冊子から引用させていただきます。

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ところで本作品、貴醸純米酒はれっきとした純米酒です。「貴醸酒の味がするが、酒税法上、純米酒の定義にあてはまるものは造れないだろうか」という思考実験から発想されたのが本作品なのです。
 どうやってそんなことができるのでしょうか?日本酒の定義は「米、米こうじを発酵させてさせて濾したもの」です。ということは、濾さない、搾っていないもろみの状態なら、これを別の酒に加えても酒を添加したことにはなりません(それは、もろみ同士の合併ということになります)。
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旨い事、考えたものですね(^_^)

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    貴醸酒と言えば、貴醸酒をさらに仕込んだ「紫八咫(むらさきやた)」は、まだ飲んだことが無いので、いつか飲んでみたいなぁ~と思っています。

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  そして3番手は「No.6 A-Type」です。ツイッターでその存在を知りつつも、口にすることをほぼ諦めていたお酒です。仕入れてくれた「京・おばんざい素」の大将には感謝!!

 さて口に含むと、意外と軽い感じです。新政自体、決して重いタイプのお酒ではありませんが、それにしても今まで飲んだNo.6と比べても軽い。
 ただ軽いと言っても軽薄な軽さではありません。ただ軽く薄っぺらなお酒ですと肴を受け止める力がありませんが、このA-Typeはそうではありません。タルタルソースを付けたアジフライと合わせるとナチュラルにマリアージュします。かつて、ウニと菊姫山廃純米を合わせた時のような強烈なマリアージュではなく、自然な感じに合うんです。肴を刺身に変えても、それは変わりませんでした。
 再度ゆっくりと味わうと、やっぱりNo.6らしくガス感を感じます。ただそんなに主張するガス感ではなく、「ちょっぴりアクセントを付けさせていただきました。」というおしとやかな感じのガス感です。秋田には残念ながら行ったことが無いのですが、「秋田美人とはこういうものか!」と勝手に感じました。

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 これで、今期の頒布会は4月、5月、6月といただき終了です。来年はどんな試行をしてくれるのか、今から楽しみです。(^_^)

 

  

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