しばらく前に、たまたま寄った居酒屋で見慣れない銘柄がありました。それは「一声(ひとこえ)」と言うお酒でした。メニューには純米とあったのですが、店員さんに尋ねるとメニューとは別に張り紙に書かれているのが純米酒(季節もので今はないとのこと)でした。メニューにあるのは純米ではなく普通酒とのことでした。普段であれば、普通酒と分かっていれば注文しないのですが、「超レア酒」と書かれてあり、初めて知る銘柄で、お値段も安かったので、頼んでみました。すると「おや、結構イケる!」へたな本醸造や純米よりイケるかも(^_^; ??と言う印象でした。
張り紙には「月山資料館の限定酒」とありました。後日調べると下記のサイトが見つかりました。
サイトの中に「お問い合わせ」が、あったので、蔵に関することや「一声」が取り寄せできるか等、問い合わせしたところ、迅速に丁寧な回答をいただきました。
取り寄せは可能で、蔵に関しては下記の通りの回答をいただきました。(引用の許可はいただいています。)
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先ずは、月山グループについてですが
月山酒造㈱は、三つの酒蔵の販売会社として誕生しました。
その際に登録した銘柄が「銀嶺月山」です。
現在は、銘柄「銀嶺月山」を醸す酒蔵は、月山酒造㈱と㈱設楽酒造店。
㈱設楽酒造店は「銀嶺月山」の製造元として酒造りを行っております。
月山の酒蔵資料館限定銘柄「一声」は、月山酒造㈱設立前に
地元でご愛飲いただいていた銘柄でした。
地元の方々の、昔懐かしい「一声」をまた飲んでみたいとの声に応える形で
復刻版「一声」の発売が実現し、㈱設楽酒造店の敷地内にある「月山の酒蔵資料館」
内でのみ販売をしております。
復刻版「一声」は、昔ながらの1本1本手詰作業を行っており、大量に準備する事が
出来ない為、
ご注文後、少しお時間をお願いするという状況でご了承いただいております。
現在「一声」には大吟醸や吟醸、純米原酒や本醸造などのラインナップがございます
が、固定商品ではなく蔵人の感覚を最大限に生かした、その酒の旨い時、この酒は生
酒として、これは原酒のままで、等 季節により蔵人が本当に飲んで欲しい商品を飲
んで欲しい時期に店頭にそっと並べる。そんな、蔵人の思いを込めた、少しわがまま
な銘柄としてご来館頂いたお客様にはお楽しみいただいています。
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私は通常、酒屋さんと日本酒談議をすることが好きなので、お酒は店頭で購入することが多いのですが、何かしらの縁があった際にはその限りではありません。今回も、ひょんな事から「一声」と出会い、問い合わせにも好意的に返答をいただいたので、取り寄せていただくことにしました。
元々の目的は純米原酒ですが、せっかく送料をかけて、(セコイなぁ(^_^;)取り寄せるので、3本購入しました。
購入したのは
・一声 陣 純米原酒
・一声 旬 吟醸
・銀嶺月山 純米大吟醸限定醸造
です。
届いたお酒と一緒にこんな手紙も入っていました。こういうの、うれしいですね(^_^)
まず初めにいただいたのは、純米酒です。
「一声 陣 純米原酒」
香り、甘み、辛みどれも特別際立った特徴はありません。でも不思議なことにスルスルと杯が進むのです。
特徴を敢えて表現すると「ナチュラルかつ、コクのある旨味」と言う感じでしょうか?呑み疲れしない自然な味わいです。かと言って、薄っべらく味の無い酒ではありません。
この手の味わいは初めてかも知れません。
取り寄せて良かったと思います。(^_^)
「一声 旬 吟醸原酒」
この日は、吟醸を味わうために「うすはりガラス」と「ぐい呑み」を用意しました。
「うすはりガラス」では、吟醸らしくキリッとしたキレがあり、かつ味わいが感じられます。飲み口の良さは陣同様、軽い訳ではありません。いい醸造用アルコールの使い方だと思います!!
次に、「ぐい呑み」でいただくと、旨味が際立ってきて、辛口の純米と言っても、分からないかも?先日飲んだ純米と通ずるところがあります。
一本で2度美味しいです!
ここでふと気づきました。今回購入したお酒は全て火入れです。生も飲んでみたいと思いました。そろそろ今期(R2BY)の造りも始まっているでしょうから生酒の出荷も近いかも?
また、問い合わせしたいと思います。
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