なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

行って来ました!! 一合一笑の会~京丹後を楽しむ酒蔵見学ツアー~ その二

 さて、雨から逃げるように宿へ、宴会まではまだ時間があるので汗を流すためにお風呂へ。お風呂場に着くと、「K大学」(超名門!)と書かれた道着を学生が数人やってきて、広くはないお風呂場が満杯状態。取りあえず体を洗い、さくっと浸かって、そうそうに引上げました。

 そしていよいよ本日のメインイベント宴会の時間です。料理は海の幸満載、お酒は会が用意した物+会員の持ち込み分がズラリとこれでもか!!とういうぐらいならんでいます。

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写真は料理もお酒もこれで全部ではありません!!(飲み食いに忙しくて写真が不十分でした・・・)

 この宴会には特別ゲストとして地元の白杉酒造さんの蔵人さんが自慢のお酒を持って見えていました。蔵開き等のイベントで杜氏さんら蔵人さんとお話をする機会は時々あるのですが、やはりじっくりと飲みながら蔵の方とじっくりとお話しするのは面白い体験です。やっぱり、不特定多数の人がいるイベントとは違い、限定されたメンバーで、しかもお酒が入るので舌が回るというか、同じ話題にしても深い部分まで聞けるという点があるかと思います。今回来て下さったのは蔵元でも杜氏さんでもなく、営業兼任の蔵人さんでしたが、一蔵人からの意見というのは逆になかなか聞く機会がないので、貴重な機会でした。

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白杉酒造のKさんが持ってきてくれたのは、1升瓶3本。「丹後のヒカリ」、「銀シャリ」、「白木久」です。
「丹後のヒカリ」と「銀シャリ」の特徴は酒米ではなく、飯米を使用しているということ。宴会で配られたパンフレットから引用させていただくと次のようにあります。

純米吟醸「丹後のヒカリ」
 丹後産コシヒカリ 100%使用
 美味しいコシヒカリを美味しいお酒にするために、幾つもの酵母をブレンドし、仕込配合を変え、最終的に納得のいく味に仕上がるのに5年かかりました。口当たりは柔らかく、絹のような喉越しを甘味。微かなフルーツの香りと米本来の穀物の香り。丹後のコシヒカリでできたお酒ですから、丹後の食材・海の幸とマリアージュすることと思います。

〇純米「銀シャリ
 丹後産ササニシキ 100%使用
 「お寿司のシャリのようなお酒が作りたい。」そんな思いから、このお酒は出来上がりました。料理や素材を引き立てる、最高の日本酒を目指して。
 シャープな口当たりとマイルドな味わい。料理をより一層美味しくさせてくれる余韻。ぜひ、お料理と一緒にお楽しみください。

 Kさんが1升瓶を持って、テーブルを回りながらお酌してくれて、私のテーブルに来てくれました。そこで、お酌をしていただきつつ、質問をしました。この方は十数年勤めてきた蔵を退職して、今の白杉酒造に変わられたとのことなので、その理由を尋ねると、前の蔵元とは考え方が合わなかったとのこと。酒造りの姿勢が違うということでしょう。それは、酒造りの結果であるお酒そのものに表れていると感じました。前の蔵のお酒と、白杉酒造のお酒、両方飲んでみましたが、私は白杉酒造のお酒の方が好きでした。もちろんお酒は嗜好品ですので、一概に良し悪しは言えないところはあります。まぁ、自分としては白杉さんの方が好きということです(^_^)
もう一つ質問しました。実際に自分が酒造りをしているわけではないので、実感としては分からないのですが、「食べておいしい米は、酒造りには合わない。」という話を読み聞きしたことがあります。先日読んだ上原先生の「純米酒を極める」の中でも、幻の酒米を食べて美味しかったので、逆に造りが難しいと思ったというくだりがありました。上のパンフレットからの引用にもあった通り、コシヒカリで納得のいく酒をするのに5年かかったとありますが、なぜ酒造りをしやすい酒米を使用せずに、5年も研究機関をかけて飯米を使用したのですか?と尋ねました。答えは入手性とコストということだったかと思います。確かに人気のある山田錦などの酒米は、特に産地が離れていたり、取引量の問題や単価が高い等の問題があるかと思います。また、山田錦とは名ばかりで品質の悪い酒米もあるという話を聞いたことがあります。そんな酒米を無理に使うぐらいならば、地元のお米を使って正真正銘の「地酒」を作る、というのは一つの判断かと思います。お話をさせていただく内に、すっかり共感してしまいました。Kさん、答えづらい質問にもきっちりと答えていただきありがとうございました。

 で、宴会の最後にお酒の販売のお知らせがあったのできっちり2本購入させていただきました(^_^)

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蔵人さんは、2次会の最後まできっちりと参加されました。
迎えに見えた奥様のお顔が若干厳しく見えたのは、気のせいか、酔いのせいでしょうか・・・(^_^;