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なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

中小企業でシステム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

読みました!! 「ものづくりの理想郷」

 「ものづくりの理想郷」は紀土の平和酒造の蔵元である山本 典正さんの著書です。年末に書いた「いただきました!! 『純米吟醸 しぼりたて紀土』」でも紹介させていただきました。

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 蔵元の著書なので日本酒そのものの本かと思いきや、サブタイトルに「日本酒業界で今おこっていること」とあるように、お酒そのものの話ではなく、山本さんの視点から日本酒業界は今どうなっているのか?、どうすべきなのか?、どうしてきたのか、が書かれています。

 ある意味斬新なのが「杜氏の感」の否定です。否定と言うと言い過ぎかも知れませんが、昔ながらの「技は見て、盗んで覚えろ!」とか、最後は「勘で決める」のではなく、技術をオープンにして数値化して明確な判断基準を作り、杜氏の技を確実に伝承させていくというところでした。

 消費者である我々酒飲みは「先代の杜氏から盗んで覚えた技で醸されたお酒」などというフレーズにあこがれを持ちつつ、もっと安定して作ってほしいなぁとか、高齢の杜氏が引退しても、この味わいは継続して欲しいなぁと相反する望みを持ちがちかと思います。

 私自身、技術職に就いていますが初めの職場で先輩にある言葉をいただきました。「技術バカはバカだ!」結構なインパクトでした。というのも若かりし頃の私は愚直な「技術バカ」になることを憧れていたからです。言われた当時は、その言葉の意味が分からず「技術バカ」はカッコウいい!と勘違いしていましたが、年を経てやっとこさ「技術バカはバカだ!」を実感できるようになりました。本書の趣旨と同じかと思いますが、ものづくりという技術的な視点はもちろん必要だが、マネジメント、経営という視点を伴わなければバランスが悪く、長続きしないよ(=会社であれば倒産!)ということかと思います。

 もっとも、平和酒造では何から何まで数値化して機械化しているという訳ではありません。手作りの良さがありますし、「人」を感じるところがあります。それは「紀土」を飲んでも感じますし、年末にお会いした蔵人さんとの会話の中にも「人」を感じました。この時代に機械化を全否定するわけではありませんが、お酒にはやっぱり、どこかで「人」を感じるところが欲しいかなぁ、と思います。

 この年末お会いした蔵人さんですが本書にもしっかりと写真で再会しました。写真のお顔も本書のお顔も同じ笑顔でした。(^_^)

 

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