今期(28BY)の「射美 純米吟醸」をなじみの「京・おばんざい素」でいただきました。
今期「射美」は初めに出た「吟撰」が良く、次に出た「特別純米」が格段に良かったので、「射美」が出る度に期待が高まります!!
まず香りを確認すると程よい感じ。過度な吟醸香ではなく、甘味を予感させてくれる、ちょっとアクセントがある感じです。バニラエッセンスは微量でそのアピール感がかなりありますが、バニラエッセンスをより上品に、繊細にした感じの香りです。デリケートな香り、タンク一本に一滴垂らしたかな?という程度です。
そして口に含みます。旨みの『芯』を感じつつ、精米歩合を上げた効果で洗練された味わいを感じます。今期(28BY)の純米吟醸は『旨みの芯』と『洗練さ』がバランスよく洗練されてます。なかなかいい感じです。
インパクトは特別純米の方があります。特別純米はガツン!!というパワフルで深みを併せ持つ味わいで、単純に好みでは「特別純米」に軍配が上がるのですが、純米吟醸もなかなか捨てたものではありません。この繊細ながら筋の通った強い芯を持った「射美 純米吟醸」は肴に何を用意するかによっては、軍配が上がるような気がします。「特別純米」と「純米吟醸」をそれぞれ一升瓶で用意して、いろんなマリアージュを試してみたいなぁ・・・。
数年前に初めていただいた純米吟醸は、澱が多かったのですが、今回の純米吟醸は旨みをバランスよく残すために「薄にごり」という感じでいい塩梅です。
年を追うごとに進化する「射美」、毎年目が離せません!!