なんでもシステム管理者(日本酒大好き!)

システム管理者兼何でも屋をやってます!日本酒にはこだわりを持ってます。多趣味ですが、その時間がなかなか取れないという悩みが・・・

行って来ました!! 酒の中島屋

 いいお店があるという評判を聞いて、ちょっと行って来ました。とある駅で降り、階段を上がるとそこはショッピングセンターがあり、その前には店頭で串物を焼いている居酒屋がありました。ここかな?と思って外から様子を見ていたのですが、違うようでした。串焼きでビールをグビグビするには、いい感じのお店ですが、私の大好きな旨い!!日本酒は無さそうな感じでした。

 
 まぁ、そんな駅のど真ん前にはないか!と思い、適当に歩き始めました。ハッキリした場所は分かっていないので手探り状態です。駅前の商店街を進むと、この日は売出し中だったようで、商店街の役員さん?が宣伝しながら歩いてます。その宣伝の中に「酒の中島屋」という声が聞こえました。どうやら、この商店街の中に目指すお店があるようです。宣伝している人に聞きたかったのですが、宣伝に忙しそうで声をかけづらかったので、まぁ歩いていれば分かるだろう、と前に進みました。
 そして、しばらく進むと趣きのある時代がかった建物がありました。高山の古い町並みにあるような感じの建物です。よく見ると看板に「中島屋」とありました。
 「ここなのか?」  パッと見、居酒屋には見えません。そばに寄って中を覗くと、広い土間があり、奥の方に人だかりがあります。勝手が分からず、入り口付近でぼ〜っとしていると、突然声をかけられました。なんと、そこにいたのは学生時代からの友人Yです。まさか、こんなところで会うとは、彼とは福井酒造の蔵開きでも、バッタリ出会いましたが、福井酒造と彼の家は同じ市内だったので、そう不思議でも無かったのですが、今日のように全く場所の違うところでであうとは、彼とは酒の縁が強いのかも?
 
 Yによると、ここはいわゆる居酒屋ではなく、造り酒屋の店頭販売とのこと。ちょっとしたおつまみ程度となぜか甘味があり、列に並んでそれらを買い、最後にお酒を選んで支払いして、お店の適当な場所で飲む、まぁセルフ形式のうどん屋みたいなスタイルとの事。私は酒飲みですが甘味もいけるクチなので飲んだ後にいただこうかあなぁ・・・。
 まずは並んで、お酒のところにたどり着くと、お酒は2種類のみ。
「どう違うんですか?」と尋ねると4号酵母で醸したお酒と9号酵母で醸したお酒とのこと。悩んでいると、初めはこちらから飲まれた方が良いですよ、と薦められた通り9号酵母の物をいただきました。お代はどちらも、一合で500円、とってもリーズナブルです。(^_^)
お代を済ませて、Yと一献。お酒は普通のガラスのコップにこぼれない程度に並々入ってます。ここの雰囲気にワイングラスは似合わないし、基本立ち飲みなので、持ちやすいコップが正解なんでしょう。
 まずは、コップを鼻に寄せて、香りを確かめます。微かにフルーティーな香りがします。この微かに、という程度が私は好きです。鼻の利く私にとって、香りを主張しすぎるタイプはちょっと敬遠したくなります。キンモクセイの香りも、風に乗ってフワッと感じると風情があっていいな^_^と思いますが、ずっ〜とは、ちょっとくどい、ましてやユリの花粉の匂いは至近距離で感じるとゲホゲホってむせてしまう感じです。
そして、口に含みます。
「うまい!!」
スッキリしたシャープな味わいの中にじわっと主張してくる旨みがあります。
房島屋の「兎心ブラック」や津島屋の「三十九才の春」、鳳凰美田の「ブラックフェニックス」に通ずるというか、それらに並ぶ味わいです。
お酒をいただいているとはっぴを着た蔵の方とおぼしき人がいたので声をかけてお話を聞かせていただきました。
 
 この蔵は先の震災で壊滅的なダメージを受け、一時は酒造りを断念したそうなのですが、地元の人達のもう一度飲みたい!と要望に応えるべく、酒造りを再開されたとの事。ただし、震災前の施設がないので規模はかなり縮小して銘柄も二つに絞っているそうです。生産量が少ないので酒屋さんには卸せず、基本的に、この場所での立ち飲みだけとのことでした。
ただ、頼まれれば瓶を持って来れば量り売りもしているとのことでした。
生産量が少ないので、これだけでは生活が成り立たないので、本業は設備工事屋さんを立ち上げて順調にいっているそうです。酒造りはあくまで地元の要望に応えてっている道楽みたいなものだ、とおっしゃってました。後から分かったのですが、お話を聞いた方が蔵元で、自ら杜氏もされている方でした。
一杯目が空いたので、次に4号酵母のお酒をいただきました。
こちらは、ガツンと旨い、パンチの効いたタイプです。かと言って重いわけではなく、深い旨みと甘みのダブルライダーキック(古い^^;)!初めて射美の特別純米をいただいたときのような衝撃と感激です。
 ここのお酒は、ゆっくりと料理と一緒に味わいたいなぁ。また、今回は愛妻が一緒ではないので、愛妻にも飲ませてやりたい!と思い、瓶は持っていないけれど、なんとか売っていただけませんか?と蔵元にお願いしたところ、本来は地元用に造ったお酒ですが、そこまで気に入っていただけたのなら、用意いたしましょう、との事で二種類四合瓶で売っていただけました。^_^
 
ところで、4号酵母のお酒は純米で9号酵母のお酒は純米吟醸で、どちらも生酛か山廃だったかと思うのですが、よく分かりません。お店の名前は中島屋でしたが、お酒の銘柄も分かりません。それどころか、お店のあった駅の名前も場所も分からないんです。震災の話があったので、多分東北かと思うのですが定かではありません。
 
 なぜか? 実は、この話、私が見た夢なんです。(^_^;  夢の中までお酒を求めるとは。我ながら貪欲なものです(^_^;
 
 ※途中で気づかれた方も見えるかと思いますが現存する最古の協会酵母は新政の6号酵母なので、4合酵母なんてありません。夢の中なので存在したのですが、夢で味わった通りの効果があるなら、4号酵母、実はどこかにあって復活しないかなぁ!!
 不勉強でした!!上記の訂正した文面ですが、正しくは「日本醸造協会から配布されている最古の協会酵母が6号である」という表現が正しいかと思います。
 日本醸造協会から配布されているのは こちら ですね。
ちなみに、下の「じろにゃん」さんの書き込みにあるように1~9号酵母で醸されているお酒があるようですね。ちなみに1号酵母が頒布されていたのは昭和10年までとのこと。よくそんな古い物が残っていた物ですね。味わってみたいなぁ・・・1号酵母で醸されたsoggaの感想を読んで、よけいにそう思いました。生産量がかなり少なそうなので、なかなかお目にかかれないかも知れませんが、機会があればいただきたいと思います。

 

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