何度も紹介させていただいている「射美」のホワイトをいただきました。造りとしては純米酒なのですが、他の射美との違いは麹にあります。一般的な日本酒では黄麹が使用されますが、この「射美 ホワイト」では焼酎で使われる白麹が一部使われています。この白麹を使用した「射美 ホワイト」は27BYに引き続き2期目の造りになります。今期28BYのホワイトでは、27BYよりも酸味を出そうと白麹の量を調整されたそうです。
さて、いただきますとまず感じたのは、昨年のホワイトよりもいい!と言うことでした。杉原さんの実感としては酸味のコントロールが思うようにはできなかったと感じておられるようです。しか~し、そんなことはないかと思います。私の官能では、その効果が感じられていますよ!!杉原さんご自身が、そう感じられるのは造り手として、より高みを目指されて厳しい目で見られているからでしょう。
上立ち香は霞草(かすみそう)をイメージさせる上品かつ儚げにふわっと香ります。口に含むとライトタッチな「揖斐の誉」の味わいが感じられます。(注:「揖斐の誉」は射美の酒米です)貴重な射美なのにスルスルと喉を通して体に入って行きます。念入りに舌の上を転がすと、また違う顔が見えました。ライチです。何か気品を感じさせてくれるような上物のライチが体の中に流れ込んでいきます。酔いによる気持ち良さとは異なる、おいしいものをいただいた際に感じる心地良さを感じました。
今回、ホワイトは運良く購入できたので家呑みできましたが、購入できたのは「ブルー」とこの「ホワイト」のみ。来期は4合瓶でいいので全種類、購入したいなぁ~、難しいでしょうけれど(^_^;
初めて「射美」をいただいたのは2013年の春「射美 吞みました!!」を書いた頃ですので、「射美」との付き合いは、もう丸4年、5年目に突入しました。
杉原さん、これからも旨い「射美」造りよろしくお願いします!!