4年目となる藤市酒造の「菊鷹」は私のお気に入りの一つとして、このブログでも何度か紹介させていただいていますが、今回ご縁があって蔵見学をさせていただくことができました(^_^)
藤市酒造は名鉄 国府宮駅から西へ徒歩20分弱のところにあります。
蔵に着くとイベントでもお会いしたことのある専務さんがお出迎えしてくれました。入口から奥に進み、まずは蔵見学です。
今期の造りは残りタンク1本を絞るだけとのことで、蔵の中は片付いており、室も静かに整頓されていました。(造りの最中だったら普通見れないかと思いますが(^_^;)
蔵の見学が一通り終わり、専務さんがテーブルに試飲用のお酒をズラズラっと並べてくれました(^_^)。ただ、杜氏の山本さんのお姿が見えません。「今日は見えないのかな?」と心配していると、専務さんからもうすぐ見えるとの言葉があり一安心です。
しばらくすると、山本杜氏が見えて、色々とお話が聞けました。27BYの石高は約100石とのことで、26BYとほぼ同じとのことでした。人気上昇中の「菊鷹」ですので、「足りるのかなぁ?」という心配もあります。まぁ自分の口に入る分は確保できるかな(^_^;
「菊鷹」は一升瓶しか実はラインアップがありません。杜氏さんが言うには「うちのお酒は開けたては全然おいしくないので、開けてから1週間、2週間の味の変化を楽しんで欲しいので、一升瓶しかないんです。」とのこと、しかし、「開けたては全然」と言うのは、これはもうご謙遜以外の何物でもありません。開けたても十分、おいしい!というか「旨い」です!! だって、2013年に初めて、飲んだその日、一口飲んだ瞬間に私は惚れ込みましたから!!
造りのやわいお酒ですと、フレッシュ感がなくなると味わいがダメになってしまうお酒もありますし、開栓直後はセメダイン臭がした硬すぎてチョット・・・という感じで日を置いて良くなる、そんなタイプのお酒もあります。しかし、「菊鷹」は開栓直後も旨い!!日を置いても旨い!! ただ我が家ではアルコールが蒸発しやすい環境のようで(^_^; 2週間と置いたことがないため、今度買ってきて開けたらがんばって2週間後の味わいを確かめたいと思います。
26BYから始まった「ハミングバード」ですが、これは「菊鷹」が全体に重めなので、飲み手の窓口を広げようという趣旨で造られたとのことでした。スッキリタイプが好きな方であれば、まず「ハミングバード」から始めれば、「菊鷹」にハマるのではないでしょうか?
2013年に初めて菊鷹をいただき、惚れ込んだ私は、いろいろ調べました。そこで知ったのが、山本杜氏が藤市酒造に来られる前の蔵では「頭(かしら)」という杜氏に次ぐ2番手の職に就かれていたと言うこと。そして、杜氏のお名前が前面に出ることはあっても頭の名前が出るというのは他では聞いたことがなかったのですが、前の蔵で「山本スペシャル」なるお酒があったそうです。ぜひ、飲ん見たい!!と思いましたが、その時点で入手できるはずもなく、あきらめていました。で、この日せっかく山本杜氏にお会いできたので、「前の蔵で造られていた『山本スペシャル』に一番近いのはどれですか?」と尋ねると、「これです、これがもう少し強い感じのものでした。」とさされたのは「菊花雪 純米無濾過生酒」でした。さっそくいただき、「山本スペシャル」の疑似体験?をさせていただきました。
今回の見学では、雄飛、雲外蒼天、菊花雪、菊一文字、雌伏、比翼の生、火入れだったかと思います。どれも、開栓してある程度時間が経っているようで、杜氏のイメージ通りの味わいだったのではないでしょうか?
楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました(^_^)!!
オマケ 以前「菊鷹」について書いた記事です。
「菊鷹 ~雄飛~ 山廃 純米吟醸酒 無濾過生」 飲みました!!