例年であれば、所酒造では「新酒まつり」という蔵開きがあるのですが、まだ新型コロナウイルスの収束が見えないため、蔵開きはありません(T_T)
今年は「新酒まつり」が無い代わりに「秋の感謝祭!」という販売会が開かれます。
ハズレなしの抽選会は大盤振る舞いです(^_^)
詳細は蔵元から送られてきた下のチラシを見てください。
「房島屋」を飲んで、コロナ禍を乗り切りましょう!!
日本酒の愛好家の中にはラベルをはがしてコレクションされている方が多いかと思います。私もその一人なのですが、ラベルの種類によっては苦労したり、上手くはがせずズタボロ・・・なんてこともあります。
シールタイプのラベルは端からめくればOKでラクチンですが、それ以外のタイプではお湯をかけながら、クオカードのような薄いカードで端からめくっていったり、爪でめくったりしていました。
しかし、先日強力なツールに出会いました。それがスクレイパーです。しかも百均で購入したものです(^_^;
今まで、繊細なタイプのラベルでは、爪で少しずつめくっていたのですが、どうしてもラベルがシワシワになって、きれいにはがせていませんでした。ところがスクレイパーを使うと爪とクオカードではがす際の両方の特性が生かせるようです。
爪はクオカードよりも硬いのでしっかりとラベルをはがせますが、幅が狭いため局所的に力がかかり、しわの原因になります。また指が疲れるので、連続で行うのがツライです。
クオーカードは爪よりも幅があっていいのですが、柔らかく、また持ちにくいのでラベルに力が十分にかけられず、接着力の強いタイプや接着剤がねば~っとするタイプではカードに接着剤が付いてラベルが破れたりと中々うまくいきませんでした。
スクレイパーを使用してもネバネバする接着剤は難しかったのですが、下記の合わせ技で今回上手くはがすことができました。しかもラクチン(^_^)
準備する物は
・シールはがし液(多分、ベンジンでも可)
・綿棒
・セロファン等(酒瓶に巻かれているものなど)
シールはがし液を綿棒を使用してラベルに塗ります。
(酒瓶に直接はがし液を垂らしてもいいのですが、無駄に流れてしまうので綿棒でしっかりとこすりつけてラベルに染みた感じがすればOKです。)
ラベル全体に塗り終えたらセロファンでラベルを密着するように覆います。はがし液が蒸発せずに、接着剤を溶かすようにするためです。
そして数分待ってから、セロファンをはがし、スクレイパーでめくっていくと、あら驚き!!シールタイプのラベルのようにきれいにはがれました。
昨日、20本ほどのラベルをはがしたのですが、今までよりも断然ラクチンにはがすことができました。
今までキレイにはがせなかったラベルもこれからは、ちゃんとはがせそうです(^_^)
PS.もっといい方法があるよ!とご存知な方がいたら是非教えてください。
2020/11/21 追記
11/19にオープンした資料館がニュースに出ていました。行きたいです!!
https://himeji.keizai.biz/headline/1955/
2020/10/8 追記
龍力の本社1階に特A地区9地区の土壌が見れるテロワール館を11月にオープンするそうです。
龍力ファンの方は、是非、行きましょう!!
龍力は兵庫県の本田商店が醸すお酒です。この蔵は酒米に対するこだわりを持っています。詳しいことは蔵のホームページを見ていただければ解るかと思いますが、そのこだわりの産物の一つとして「テロワールセット」があります。
日本酒愛好家にとって、兵庫県は山田錦の産地として有名ですが、その兵庫県特A地区の中でもさらにaランクである3地区、『社』、『東条』、『吉川』の山田錦をそれぞれの土壌別に醸し、同じ山田錦の土壌ごとの味わいを楽しむためのセットが、このテロワールセットなんです。
下の写真がテロワールセットの内容になります。
単に3種類のお酒が入っているだけでなく、いくつか資料が入っています。
・本田商店が使用している『山田錦』の栽培田の地図
地区ごとに色分けされていて、なるほど特A地区の山田錦はここで栽培されているのか、と良く分かります。
・龍力 Terroir
龍力のテロワールのこだわりが詰まっています。3代目の本田武義さんが亡くなるまでの20年間、京都大学大学院農学研究科土壌研究室で研究されていた成果が詰まっています。特に、『社』、『東条』、『吉川』の土壌の断面写真とその説明文は圧巻です。
YouTubeで動画説明されていますので、ぜひ見てください。
前置きが長くなりました。普段の家呑みでは3本を一度に開栓することは無いのですが、このテロワールセットは同時にいただかなくては意味がありません。山田錦の土壌による違いが、どう味わいに反映するのか!初めての体験です。
まずは、『社』、『東条』、『吉川』の順に能作の錫のぐい吞みでいただきます。
開栓直後、『社』が一番きれいな味わいです。そして翌日、きれいさの中に風味が湧いてきました。含み香を鼻から吐き出すと、その香りの良さに鼻腔が喜びました(^_^)
そして、一週間後、さらに味わいが出てきてきれいさよりも旨味が際立ってきて、もうたまらん!!という感じです。
『東条』は開栓直後から、しっかりとした味わいを感じます。強さというかガッツを感じます。一週間後、もともとしっかりとした味わいなので、『社』ほど変化は感じませんでしたが、強いて言うと芯がしっかりとしてきた感じです。
そして『吉川』です。開栓直後、柔らかさ、酸味を感じます。
開栓一週間後、柔らかさが『まろやかさ』に進化しています。
ここで、ふと気づきました。3本のうち、『吉川』が一番減っていました。
自分的にはどれも甲乙つけがたく感じていたのですが、舌と喉の官能は正直なもので一番の好みを一番飲んでいたようです(^_^)
今回のテロワールセットは大変素晴らしかったのですが、一つ残念なことがありました。お酒の問題ではありません。2セット購入しておくべきでしたぁ~(^_^;
もっと長い期間、開栓して一月後の味わいとか、常温、燗・・・色々試したかったです。
来年も、このテロワールセットは楽しみたいと思います。もちろん2セットで(^_^)
「王禄 純米吟醸 限定原酒 仕込第23号 東出雲町産山田錦100%」をいただきました。
王禄はかなり前から私のお気に入りのお酒です。その王禄の限定酒が目の前にありましたので当然購入させていただきました(^_^)
王禄は昔から好きなお酒なのですが、この王禄はまた違った、いや+αの魅力を持っています。この味わいはどう表現すればいいのだろう?
考えて出てきた言葉は、「自分の身体に馴染む旨さ、程よいガス感、微かな甘み・・・」
何か表現しきれていない・・・、考えているうちに、頭に何故か『高天原』と言う言葉が浮かびましだ。
王禄を醸す出雲の国(島根県東部)は、かつて高天原を追われた須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治した地です。この王禄を口に含んだ瞬間に力強い旨味が口の中を席巻するのですが、喉に流すと、須佐之男命が剣を一振りしたかのように、さっと潔く旅立っていきます。すると、また次の杯が進むのです。四合瓶なのであっという間に空けてしまいそうだったのですが、飲み干してしまうと愛妻に叱られるので、この辺でおいとくことにしました(^_^;
近所の酒屋では王禄の取扱店が無いのが残念です。もっと飲みたいですうぅ~!!
「宗玄 純米八反錦」をいただきました。
今年(R2年)1月に酒友大先輩が購入され、ご自宅で熟成されていたものを頂きました。
う~む、素晴らしい熟成感!無濾過生原酒らしい、しっかりとした味わいにプラスアルファの要素(=熟成)が見事にマッチして、『旨い』の一言。これは、たまらん。叶うならば能登の海の幸と合わせたかった。きっとベストマッチだったでしょう。
以前、宗玄の蔵に行ってトンネルの貯蔵庫を見せていただいたことがあります。そしてその夜に、その年のひやおろしと前年の一年熟成させたひやおろしを飲み比べたことがあるのですが、間違いなくプラス一年熟成バージョンが旨かったです。今回の宗玄も約半年熟成されて旨味がパワーアップしていると思われますが、これがさらに一年後だったら、宗玄のトンネルで熟成させていたらどんな味わいになっていたでしょう?
個人でもトンネルの熟成は頼めるので、これを機会にトンネル熟成を検討したいと思います。
勝駒 山田錦 大吟醸をいただきました。このお酒、生産量が少なく入手が難しいようですが、ある会で知り合った酒屋さんから購入することができました(^_^)
勝駒は富山県高岡市にある清都清酒場で醸されているお酒です。高岡市と言えば錫のぐい吞み「能作」で有名です。私も愛用しています。
口に含むと、お酒単体では派手にアピールしてくることはありませんが、この酒はペアリングで真価を発揮するタイプのようです。
この日の肴は、ホッケの干物、口に含んで、この酒を流し込むとホッケの旨味が倍増する。生しらすのポン酢和えとも、ジャコとネギの玉子和えにも良く合います。
日を改めて、妹が送ってくれた富山の昆布じめ、ホタルイカの黒づくりと合わせてみました。やはり合います。いい肴を送ってくれた妹に感謝、勝駒を送ってくれた酒屋さんに感謝です!!
その翌日の肴は、本マグロの刺身、圧力鍋で作った無水カレー、ホタテの塩辛、焼きそば、薄揚げの焼いたの。
これらが、また勝駒に良く合うんです。
勝駒はこのお酒が初めてでしたが、また他の種類も機会があれば飲みたいと思います。